![]() | 女の民俗誌 (岩波現代文庫―社会)宮本 常一岩波書店このアイテムの詳細を見る |
目からうろこの話がいっぱい載っています。
いままで私が日本の文化、歴史、習慣 だと思っていた事が覆されます。
もちろん、全てではないのでしょうけど、「こんなことも確かにあったのだ」と
宮本氏に説得されていくようです。
●対馬の18回結婚したおばあさんの話
離婚するのは簡単で、だれでも2~3回は、普通に繰り返す。
「悪い亭主にそうのは一生の不幸だから。
若い頃にほれあったのは、どうも本物ではないようだ。」
●昔は常に共働き。
子供は年寄りに預け、男も女も出稼ぎする。
つらい労働も気のあった仲間で協力して行う事でその中に「張り」を見出せた。
●若い女は家出する
家出して都会で奉公する。
そうして、外の文化を身につけ、経験を積む。
そんな女でないと、結婚するときも価値がない。
●学校には行かないけれど、しっかり修行する
家出でなくても、奉公に行く。
いい家の娘ほど、武家屋敷や大きな商家などへ奉公に行く。
それが、女たちに教育を与えることになる。
他人の飯を食うということが、人間を育てる。
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