今年はコロナのため行かなかったのですが、毎年職場の初詣でお不動様の「大護摩」に参加して般若心経を読んでいます。(20数年読んでるけど、意味は分からない)
それから、全員で読経するスタイルの法事に参加したこともあります。
般若心経以外のお経を読むのは初めてで、そのお経の独特の音程の高低に翻弄されました。「まるで歌みたい」と思いましたが、真宗本願寺派の「正信偈」だったようです。
でもこんな風に読経することがあっても、意味がさっぱり分かりません。
お経ってなんで日本語じゃないの?
長年の疑問です。
そこでこの本です。
図書館でみかけたので読んでみました。
20年前の本ですが、人気があるらしく新しい版もているようです。
仏教については、もう何年も折に触れては入門書みたいなものを読んでいます。が、いつも分かったようなわからないような…です。
それは当然ですね。宗教についてすっかりわかるということは、そもそもないのだろうと思います。
それにしても、仏教は複雑です。
世界各地に残っている仏教の姿がかなり違うし、日本の仏教はお釈迦様から結構遠くまで来ている印象もあります。
でも、お寺は周りにたくさんあるし、お経を聞く機会も多いし、興味はあるのです。お経は「ありがたい教え」だという認識はあるけど、漢文だから聞いていても意味不明。種類もたくさんあるらしいけど、どのお経を聞いているのか区別もつかない。ただ眠りへいざなわれるだけ…。
この本は、日本でメジャーなお経を解説し、現代語訳をつけてくれています。画期的!と思いました。
この本にでて来たお経を実際聞いてみたいなと思って、Youtubeでお経を探してみました。
私は中国語の「歌」になってるお経好きです。コーラスもあり、伴奏もついています。有名歌手が歌うバージョンもあります。(動画はフェイウォンが歌う般若心経)
Heart Sutra - Faye Wong (Famen Temple Live) 心经 - 王菲 (法门寺现场版)
ネットをうろうろしているうちに、読経の音声にかぶせて日本語訳の朗読(?)をつけてある動画を見つけました。
こういうのを待ってたんです!
『正信偈』 を味わう(現代語+読経) Che-lee
日本語の意味が分かっても教えが理解できるかと言えばそうではないと思いますけど、ただの呪文を聞いてるのとは全然違いますね。
この動画は「お坊さんYoutuber」の方が作られたようです。
調べていくと、いまお坊さんでyoutube配信をしている方がぐんと増えているようです。コロナの影響もあるでしょうね。
すっかり面白くなって、この桜嵐坊さんのチャンネルを登録していくつか見ていたのですが、そんな中、釈徹宗先生をゲストに呼ぶライブ配信があるというので、早速参加しました。お坊さんを身近に感じることができました。(釈徹宗先生が有名人なのだと言うこともわかりました)
そんなわけで、いま時間があるとyoutubeで仏教の勉強をしています。(ながら聞きですけどね)
おまけ動画
中国語の音楽付きの「仏説阿弥陀経」です。この字幕みたいに分かち書きをしてもらえると、中国語をかじった身としては意味が少しわかります。方眼紙に漢字をびっしり書いたみたいな日本のお経だと、どこで切るのか(漢文の素養なくて)わからない。
《佛说阿弥陀经》 (高清版)
お経の意味も全く分からないのですが、お寺などの大人数での読経の和音?が、私は好きです。
低く唸るような合唱の波動は瞑想の世界に引き込む力があるような感じがして手を合わせては聞き入ってしまいます。
私にはとても覚えられません(>_<)
貴ブログも少し拝見させていただきました。真正面からのメジロの写真すごいですね~。
大勢での読経は迫力ありますよね!
毎年参加していたお不動様の大護摩は、ほら貝あり、太鼓あり、ぱちぱち燃える炎ありで、とっても気持ちのよいものでした(お堂が寒いけど)
音楽にも通じますよね。
そして毎朝、正信偈を上げていらっしゃるのですね。素晴らしいですね~~~。(っていうのも失礼な感じですが)
忙しい中でも「毎朝お経をあげる」という行為ができれば、結構人間の中身が変わりそうな気もするのです。とてもできないな~とは思いますが、夢想してみる時はあります。
お経は、あの独特の唱え方で唱えることに、なんとなーく有り難くなってきたりするところに意義があるようですね。
コメントありがとうございます。
お経が日本語で唱えられないことにぼんやりと疑問を持っています(それでいまちょっと勉強はじめたところです)が、現代語訳を知ったところで、それほどありがたい感じがしないのは同感です。
「言葉」で表現できる範囲は狭いのだろうなと考えています。(だからあえて日本語訳にしないで漢文のままにしてあるのかもしれませんね)
ことのお経の内容とは関係なく、みなで声を合わせて読経することの意味は少なくとも儀礼としては大きいと思います。
どこから来るのかわからない「ありがたさ」を感じますよね。
ほかにもいろいろな意味があるのだとは思っていますが…。