徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

盆踊り唄のいろいろ

2018-08-14 22:56:32 | 音楽芸能
 明日から山鹿灯籠まつりだが、どうも台風15号が直撃しそうで心配だ。
 全国各地で盆踊り真っ盛りの時期だが、盆踊り唄の歴史を調べて行くと面白いことが分かって来る。

▼山鹿盆踊り
 山鹿灯籠踊りで踊られる曲は「よへほ節」がメインだが、他にも「山鹿盆踊り」と「米原長者口説き唄」も踊られる。昭和30年代の初め、灯籠まつりと盆踊りが一体化して現在のような山鹿灯籠踊りが完成した。それ以前から盆踊りで使われていたのがこの「山鹿盆踊り」である。



▼潮来音頭/潮来甚句
 いわゆる「潮来節(曲)」と呼ばれるのが、この「潮来音頭/潮来甚句」。潮来甚句は「牛深ハイヤ節」を源流とする「塩釜甚句」が伝わって潮来節化したといわれる。潮来節は舟運により江戸に伝わって「よしこの節」となり、さらに「よしこの節」が徳島に伝わり、今日三大盆踊りの一つに数えられる「阿波踊り」の唄となった。



▼いやさか音頭
 別名「子たたき音頭」ともいう「いやさか音頭」は、北海道のニシン漁の作業唄として知られているが、もともと秋田から鰊場へ働きに来た労働者によって伝えられたもので、秋田地方の地搗唄を盆踊り唄として唄っていたものだという。歌の中に「イヤサカサッサ」という囃子言葉があるのでその名がつけられたもの。

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華麗なる激情(The Agony and the Ecstasy)

2018-08-13 20:14:51 | 映画
 今日、NHK-BSのプレミアムシネマで放送していた。この暑さではどこへ行く気もしないので最後まで見てしまった。50年以上も前、僕の学生時代に公開された映画だが、なぜか公開時には見ていない。映画史上の最高傑作ともいわれる「第三の男」で知られる英国のキャロル・リード監督の後期の作品。システィーナ大聖堂の天井に描くフレスコ画に挑むミケランジェロとローマ教皇ユリウス2世の葛藤と相互理解を格調高く描いている。日本では室町時代にあたる。当時、史劇はこの人をおいていないといわれていたチャールトン・ヘストンがミケランジェロを演じ、ユリウス2世を演じるレックス・ハリソンとの名優二人の丁々発止のやり取りが見もの。ミケランジェロを支援し続けるメディチ家のコンテッシーナを演じるダイアン・シレントは当時、ショーン・コネリーと夫婦関係にあったが、この映画の数年前の「トム・ジョーンズの華麗な冒険」における怪演が忘れられない。この頃、邦題に「華麗な○○○」という映画がやたらと多かったが、レックス・ハリソンの息子で歌手のノエル・ハリソンが歌った「風のささやき」が主題歌のスティーブ・マックイーン主演「華麗なる賭け」も忘れられない。とりとめのない話になったが、やはり昔の映画の方が見ごたえがある。


チャールトン・ヘストンとレックス・ハリソン


ダイアン・シレント
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ブラタモリ 那須編

2018-08-12 11:37:10 | テレビ
 西日本豪雨のため7月の放送予定が延期されていた「ブラタモリ 那須編」が9月1日(土)に放送される。30数年前、家族とともに過した3年3ヶ月の那須の濃密な想い出が甦る。千本松牧場、那須疏水、蛇尾川、南ヶ丘牧場、りんどう湖、那須温泉などが話題になると思われる。




 なお、ブラタモリは那須編に続き、鳥取砂丘編(9/8)、酒田編(未定)、宇都宮編(未定)などが予定されている。


▼那須と九州のつながり
 源頼朝に平家落人討伐を命じられた、那須与一の弟、那須大八と平家の末裔である鶴富姫との悲恋伝説が残る宮崎県椎葉村。那須与一が屋島の合戦で射落とした扇を掲げた平家の官女・玉虫御前と平家追討にやって来た那須与一の息子、那須小太郎が恋に落ち、夫婦になったという伝説が残る熊本県五家荘。那須から1500㌔も離れた九州山地奥深くに残る平家伝説にロマンを感じるのである。

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悩ましい選択

2018-08-11 21:42:51 | 音楽芸能
 来月、9月16日(日)は藤崎八旛宮例大祭のクライマックス、随兵が行われる日。僕はこの数年、段山御旅所で行われる御能奉納を観に行くのが定番となっている。ところが昨年は、台風で日程が3週間延期となったため、残念ながら能の番組が大幅に変更された。今年こそはと思っていたら、一つ悩ましい問題が起きた。それは、同じ日に熊本市民会館で狂言の「万作・萬斎の会」が行われるという。特に今回は肥後民話を題材にした木下順二原作「彦市ばなし」を野村萬斎さんが演じるというので見逃せないような…。「万作・萬斎の会」の方は午後始まりなのでハシゴも可能だとは思うが、移動を考えると御旅所の御能の最後の演目は見られないかも。やはり地元の祭事を優先したい気持もあり、悩ましいところだ。


2015年段山御旅所御能奉納「高砂」
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今年も「熊本復興ねぶた」がやって来る!

2018-08-10 19:53:30 | イベント
第3回目となる「熊本復興ねぶた」がやって来ます。

日 時:9月1日(土)18時~20時
    9月2日(日)18時~20時
 ※各日とも10時~20時、福幸マルシェを同時開催
場 所:熊本城二の丸広場
主 催:一般社団法人復興ねぶた協議会、熊本市

復興ねぶた協議会ホームページ

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今週のカバー写真 ~ 烏帽子岳 ~

2018-08-08 17:42:00 | 熊本
 阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳。巨大火口跡である草千里とともに阿蘇山の中でも屈指の致景をなし、これまで、数々の映画やドラマの背景となった。この写真の左側に広がる丘陵は、「古坊中(ふるぼうちゅう)」と呼ばれ、中世には、修行僧や修験者のための三十六坊五十二庵が展開する阿蘇山信仰の幻の一大山岳寺院が眠っている。

熊本素材写真アーカイブス「キロクマ!」さんより


 2016年に公開された「くまもと映画プロジェクト」の第1作、行定勲監督「うつくしいひと」でも烏帽子岳が登場する。阿蘇山の火の神である健磐龍命(たけいわたつのみこと)の巫女たち(舞踊団花童)による幻想的な舞踊シーンが繰り広げられた。


行定勲監督「うつくしいひと」の1シーン
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磯節の変化

2018-08-06 18:36:04 | 音楽芸能
 日本三大民謡の一つともいわれる茨城県民謡「磯節」。たしかに、「磯節」の全国への広まり具合を見ると三大民謡の一つとしてふさわしいといえるのかもしれない。なぜ広まったかというと、大正・昭和期に「磯節名人」と呼ばれた関根安中という盲目の歌手が、同じ茨城県出身の第19代横綱常陸山に贔屓にされ、幇間として全国巡業について回り、「磯節」を各地で披露したことが大きく影響しているといわれる。そもそも、茨城県太平洋沿岸の漁師たちの櫓漕ぎ唄であった「磯節」が、お座敷唄として人気を得、花柳界で徐々に洗練されていったという。たしかに、録音が残る関根安中の音源や、国立国会図書館の歴史的音源として保存される昭和9年発売の藤本二三吉の音源などは、今日よく聞く「磯節」とはかなり趣を異にするリズミカルな櫓漕ぎを連想させる曲調である。
 下の音源は藤本二三吉の「磯節」と天草の牛深に伝わる「牛深磯節」。牛深は「ハイヤ節」を全国に発信しているが、逆に他地域から受け入れた「牛深磯節」や「牛深三下り」なども唄われている。

▼歴史的音源「磯節」(藤本二三吉)


▼牛深磯節

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土砂降りの中の薪能

2018-08-05 16:48:39 | イベント
 昨夜の出水神社薪能は、最後の演目である能「紅葉狩」の前場の途中、ポツポツと雨が降り出し、野天の観客はしばらく我慢していたが、とてもやみそうにないとわかると三々五々、周囲の樹の下などへ退避を始めた。そしてやがて土砂降りとなった。僕もしばらく樹の下で様子を見ていたが、結局あきらめて水前寺成趣園の休憩所に退避、1時間近く小降りになるのを待ったが、公園の閉門時間となったので玄宅寺駐車場まで200㍍ほど走り、そのまま車で帰路についた。観能でこんな目にあったのは初めて。期待していた曲だったが、結局、後場は見れず残念、また次の機会を待ちたい。

土砂降りに 燻(いぶ)る薪や 鬼女の舞

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第59回出水神社薪能

2018-08-04 22:45:46 | 音楽芸能
2018年8月4日 水前寺成趣園能楽殿


能「紅葉狩」


狂言「清水」
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祇園まつりと肥後の能楽

2018-08-03 18:59:17 | イベント
 北岡神社祇園まつりも3日目。拝殿では喜多流と金春流による仕舞の奉納が行われました。
午前10時からの献幣祭の後、かつての祇園社(北岡神社)「本座」の喜多流と「新座」の金春流の両座によって、「高砂」「羽衣」「惺々」などが奉納されました。
 承平四年(934)に祇園社が京都より勧請されるのに伴い、六人の楽人が供奉して肥後に定住し、やがてその子孫が祇園社専従の能楽師となったとされています。その系譜に連なる家の一つが、現在、喜多流を支える友枝家で、肥後における能楽の源流と云われています。 


仕舞を奉納する喜多流能楽師・狩野了一さん
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1970年と歩行者天国

2018-08-02 21:11:20 | 
 江戸下町文化研究会さんのサイトを見たら、1970年(昭和45)の8月2日は、銀座・浅草・新宿・池袋で、日曜日の「歩行者天国」が始まった日だと書いてあった。
 この1970年という年は、僕にとっておそらく生涯で一番忘れられない年になるだろう。この年、転職をして人生のターニングポイントになったことに加え、歴史に残るような出来事が多かった。7月からは横浜に住んでいたので始まったばかりの銀座の「歩行者天国」にも何度か行った。
 ビリー・ジョエルの歌に「ハートにファイア(We Didn't Start the Fire)」という歌がある。彼の半生の中で、忘れられない人名や出来事を羅列した歌詞が綴られている。この歌にならって、僕にとっての1970年の忘れられないキーワードを綴ってみた。

玉の海・北の富士横綱昇進、大阪万博、よど号ハイジャック事件、新日本製鐵誕生、箕島高校・島本講平、プロ野球黒い霧事件・池永正明、ビートルズ解散、アポロ13号事故、瀬戸内シージャック事件、歩行者天国、三島由紀夫自決事件、モハメド・アリ復帰、ジェリー・クォーリー、朝ドラ「虹」(小柳ルミ子)、ワールドカップメキシコ大会、セレソン(ペレ、トスタン、リベリーノ、ジャイルジーニョ、カルロス・アルベルト、ジェルソン)、アズーリ(ルイージ・リーバ、ジャシント・ファケッティ)、ベンフィカ・リスボン来日(エウゼビオ)、日本代表(釜本邦茂、ネルソン吉村)、西武鉄道(メル若林)、映画「ひまわり」(ヴィットリオ・デシーカ、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ)

▼映画「ひまわり」
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八朔のはなし。

2018-08-01 15:41:55 | ニュース
 今日は八月朔日すなわち「八朔」だ。旧暦の8月1日のことなので、新暦では今年の場合、9月10日になるようだ。会社勤めの頃、社員の中に「八月朔日」と書いて「ほぞみ」さんと読む姓の方がおられた。柳田國男の「歳時習俗語彙」の中に次のような一節がある。

―― 天草の御所浦島でも稲の穂を一束だけ刈って来てこの日神に供える。八月朔日と書いてホヅミと訓ませる家の名字は稀にあるが(安房古事志)、穂掛け刈掛けをするには東国ではまだ少し早い。――

 つまり、稲穂が頭を垂れ始める八月朔日、摘んだ御初穂を神に供える習わしがあったので、八月朔日を「ほづみ(穂摘)」というようになり、それを家の名字とする人もいたのだろう。「ほぞみ」はそれが音変化したものと思われる。


9月10日頃の稲田の様子(岩戸の里:熊本市西区松尾町平山)


 京都祇園ではこの日、芸舞妓が芸事の師匠やお茶屋に挨拶に回る夏の恒例行事「八朔」が行われる。下の写真は4年前の「八朔」の様子を伝えるテレビニュースの一場面だが、この年の8月1日も、台風12号接近で大荒れだったり猛暑だったりの状況だったことがよくわかる。そして何よりも超人気舞妓だったまめ藤さんのまだ初々しい頃のお顔がなんとも懐かしい。

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野村萬斎 & 山崎貴 東京オリンピック開閉会式を演出!

2018-07-31 14:57:46 | イベント

2016年7月18日 水前寺成趣園能楽殿での熊本復興支援狂言公演における野村萬斎さん


 2020年東京オリンピック開閉会式を演出する総合統括に、狂言師の野村萬斎さんが就任することが決まった。五輪統括には映画監督の山崎貴さん、パラ統括には広告クリエーターの佐々木宏さんが務めることになった。野村萬斎さんが総合統括となったのは狂言、映画、舞台などでの活躍を通じて幅広い見識があるからだそうだ。
 事前に何人かの候補者名が新聞でも報じられていたが、僕個人としては、願っていた萬斎さんと山崎監督が選ばれたことはこの上ない喜びだ。狂言方として能楽界をリードする一人である萬斎さんは、テレビでよく拝見し、その見識にはかねがね敬意を抱いていたし、山崎監督については、10年前、監督の作品「BALLAD 名もなき恋のうた」の熊本ロケにボランティアスタッフとして参加させていただいた縁もある。萬斎さんが創り上げる日本の伝統文化の世界を、山崎監督のVFX技術がより効果的に表現する。そんな場面を想像しながら今からワクワクしている。
※右の写真は山崎監督の映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の台本

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城下町くまもとゆかた祭 2018

2018-07-31 05:18:36 | イベント
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花若ぁ~!

2018-07-30 15:08:24 | 音楽芸能
 「狩野琇鵬三回忌追善能」は、友枝昭世、山本東次郎という二人の人間国宝の出演もあって見ごたえ十分だった。なかでも主演目の「望月」は琇鵬先生が27年前に熊本で演じて以来、初めてご子息の了一さんがシテを務めるという大曲。仇討モノの現在能なのでとてもわかりやすかった。そして、何よりも僕の心をとらえて放さなかったのは子方の花若を演じた大島伊織くん10歳。その堂々とした舞台姿に感動した。既にこの役を何度か演じているらしいが、彼の発する科白や動きは自信に満ち溢れていた。同年代の孫息子を持つ僕としてはウルウルせずにはいられない。シテ方喜多流能楽師・大島輝久さんのご長男で将来が楽しみだ。

【あらすじ】
 信濃国の安田庄司友春に仕えていた小沢刑部友房は、都にいる間に、主君の友春が亡くなったことを知ります。友春は、同国の(従弟の)望月秋長と口論になった結果、秋長から討ち取られてしまったのです。友房は、望月の息のかかった者が、自分の命を狙っているのを伝え聞き、宿場町である守山の宿に入り込み、甲屋(かぶとや)という宿の主人になり、日々を送っていました。
 一方、安田庄司友春の妻と子の花若は、故郷を追われて放浪の身となっていました。ある日、二人は守山の宿にたどり着き、たまたま甲屋に泊まります。友房は、二人が今は亡き主人、友春の妻子であることに気づき、名乗りを上げて、二人と再会を喜び合います。
 ちょうどその時、都での用事をすませた望月秋長の一行が、守山宿を訪れ、甲屋に泊まることになります。友房は、敵の望月が自分の宿に来たことを知って驚き、天の与えた機会と思い、友春の妻子に告げて、仇討ちの計画を練ります。友房は、友春の妻子を盲目の女芸人の一行に仕立て上げ、望月のいる座敷に上げ、自分は酒を持って宴を囲むと見せかけて、望月に近づきます。友春の妻が謡い、花若が鞨鼓を舞い、友房が獅子を舞うなどして芸を尽し、酒を飲ませて望月の油断を誘います。友房は、酔いもまわって眠気がさした様子の望月を襲い、花若とともに斬り伏せて、仇討ちの本望を遂げます。(the能ドットコムより)
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