徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

崩落した奉行丸石垣の石回収始まる

2024-10-04 20:13:47 | 熊本
 昨日、加藤神社に参拝した後、熊本城西出丸広場側の通路を通って二の丸広場へ抜けようと歩いていた時、奉行丸西側の崩落した石垣あたりで工事関係者が入っているのが見えた。熊本地震から既に8年あまりが過ぎ、ここを通る度に、崩れたままの石垣はいったいいつまで放置するのだろうと気になっていた。すると昨日夕方のTVニュースでこの奉行丸西側の石を回収する作業が始まったというニュースが流れた。2024年度中に石の回収を完了し、2040年度から積み直し作業が始まるという。復旧する頃まで生きているかどうかわからないが、ともかく前に進み出したことは喜ばしい。

 奉行丸は旧藩時代、奉行所が集まっていたエリア。1960年の熊本国体ではバレーボールコートになったり、テニスコートとして使われたりしていた。その後、スポーツ施設が各地にできて、スポーツ施設の役を御免となった。熊本地震前には、かつての櫓門や塀などが復元され、お城まつりなど熊本城内のイベント会場の一つとして使われていた。


奉行丸西側石垣の下は、春には美しい桜が咲く遊歩道があった。


熊本地震(2016年4月)で石垣が崩落し遊歩道をふさいでいる。


熊本地震前にはイベント会場として使われた奉行丸(2012年10月 秋夜の宴スペシャルより)

2024年1‐9月視聴ベスト10

2024-10-03 19:50:05 | 音楽芸能
 YouTubeマイチャンネルの2024年1‐9月視聴ベスト10は次のとおりでした。
 この期間の総視聴回数は1,073,727 回。前年同期の約2.6倍という伸びでした。これは、昨年暮アップしました「お座敷小唄/芸者ワルツ(リマスター版)」へのアクセス集中が続いており、それが誘因となって他の映像も注目していただいた結果だと思われます。
 今後も新作のアップとともに、他にも埋もれている動画がありはしないか見直してみたいと思っています。

 サムネイル画像をクリックしていただきますと動画を視聴いただけます。

1.お座敷小唄/芸者ワルツ(リマスター版)(298,806回)


2.こわらべ~ お座敷小唄/芸者ワルツ ~(73,883回)


3.花童 ~ 肥後のタンタン節 ~(60,775回)


4.こわらべ ~ 江津湖音頭 ~(59,397回)


5.花童 ~ 絵日傘/数え唄 ~(45,989回)


6.花童 ~ キンキラキン ~(37,150回)


7.ひえつき節(25,160回)


8.伊勢音頭(歌詞付)(25,098回)


9.南部俵積み唄(21,717回)


10.おてもやん(歌詞付)(19,984回)

雛帆さん

2024-10-02 17:30:13 | 伝統芸能
 今日から鶴屋百貨店で始まった毎秋恒例の「大京都展」を見に行く。6階の催事場をひと回り見て回った後、1階のサテライトスタジオで行われるお目当ての舞妓さんによる舞披露を見に行った。今回でたしか6,7回目の鑑賞になる。今回は五花街のうち祇園東の雛帆(ひなほ)さんという今年1月にデビューした初々しい舞妓さん。なんと16歳。高知県土佐清水市の出身だそうだ。しかし、今まで見た舞妓さんの中では一番背が高い。スッと立った姿が美しい。陸上競技をやっていたそうでなるほどと思わせる。
 今日の演目は「松づくし」「萩桔梗」「京の四季」の3曲。いずれも過去何度か見たことのある舞妓さんの必修科目とでもいうべき演目だ。まさに今の季節、秋の七草である「萩桔梗」を舞ってくれたのも嬉しかった。

萩桔梗 中に玉章忍ばせて 月は野末に 草の露 君を松虫 夜毎にすだく
更けゆく鐘に雁の声 恋はこうしたものかいな

十月朔日詣り

2024-10-01 20:40:52 | 日本文化
 今日は十月の朔日詣りで藤崎八旛宮へ。旧暦では10月を「神無月(かんなづき)」とも呼ぶが、新暦では10月下旬から12月上旬に相当する。「神無月」の由来については諸説あるが、かの柳田國男は「2月に山から里へ降りてきた山の神が、田の神となって稲の生育を守護し、十月の稲の収穫が終わると再び山に帰って山の神となるので、神無月というたのである」という説を提唱している。
 つまり、旧暦の「神無月」は稲刈りが終って収穫祭が行われ、農作物の実りを神に感謝する月であったため「神の月」という呼び名になった。「神無月」の「無」は「ない」ではなく、連体助詞「の」にあたるという。
 能の儀礼的演目である「翁」で三番目に登場する「三番叟」は老翁の姿をした神が天下泰平・五穀豊穣を祝って舞う芸能の一種といわれている。


藤崎八旛宮

三番叟・野村萬斎

「カーネーション」再び!

2024-09-29 20:40:58 | ドラマ
 2011年秋から2012年春にかけて放送された朝ドラ「カーネーション」の再放送が先週から始まった。


【再放送日程】
 毎週月曜日〜土曜日 7:15〜7:30 <NHKBS・BSプレミアム4K>
 毎週日曜日 8:00〜9:30 1週間分6話連続放映 <NHKBS>
 毎週日曜日 10:00〜11:30 1週間分6話連続放映 <BSプレミアム4K>

 個人的にはこれまで放送された朝ドラの中では最高傑作だと思っている。本放送の終了時、このブログにアップした感想を再掲してみた。

2012年3月30日
 半年間楽しみに見てきた「カーネーション」がいよいよ明日最終回となる。ほぼ毎回見た朝ドラは珍しい。それだけ面白かったのだろう。その最大の理由はやはり渡辺あやの脚本にあると思う。もともと彼女の脚本が大好きで、これまで脚本を担当した映画やドラマは全部見ているが、そのいずれの作品も登場するキャラクターたちが実に面白い。映画の「ジョゼと虎と魚たち」もそうだし、「天然コケッコー」や「メゾン・ド・ヒミコ」もそうだし、テレビドラマの「火の魚」や「その街のこども」もそうだし、もちろん今度の「カーネーション」もキャラクターたちの面白さが際立っている。彼女はインタビューなどでよく「脚本を書いていると、キャラクターたちが勝手にしゃべりだす」というようなことを言う。おそらく自分の中でキャラクターたちのイメージがしっかりできあがっているから、場面場面でそのキャラクターが言いそうな言葉が自然に浮かんで来るのだろう。ともかくこの「カーネーション」も期待を裏切らなかった。さて明日のエンディングは何かひと仕掛けがあるだろうか。

2012年4月2日
 今朝目が覚めると、ふと「あゝ今日はもうカーネーションはないんだ・・・」とちょっぴり寂しさに襲われる。8時の時報とともに新番組「梅ちゃん先生」が始まったが、ただぼんやりと眺めているだけ。しばらくはカーネーションロス症状が続くかもしれない。
 それにしても渡辺あや、やるなぁ。最終回で初めてドラマの構造に気がついた。この物語は結局、奈津(栗山千明)が病床で見ていた朝ドラだったわけだ。つまりこの話はあくまでもドラマであって、奈津がそれをどう見たかは視聴者それぞれの評価に委ねるという、そんな想いを渡辺あやは込めたのかもしれない。しかも、その朝ドラさえも晩年の糸子(夏木マリ)が、若い頃の自分(尾野真千子)を回想していたという二重の階層構造になっている。だからこそわずか1ヵ月でもヒロインのキャスト変更が行われたのかもしれない。そう考えると納得がいく。第1回目の放送の少女時代二人の糸子によるコーラスが再び最終回に登場し、見事なドラマのくくりになっていることも合わせ、実に巧みなシナリオの構成にあらためて感心した。


細川忠利公御廟にお参りしながら

2024-09-28 21:35:40 | 
 昨日は所用で西区の親戚を訪ねた。その帰り道、北岡自然公園(妙解寺跡)の前を通ったので、久しぶりに公園に立ち寄ってみた。以前入園したのは熊本地震の前だから8年ぶりくらいか。閉館まで1時間くらいしかなかったので、とりあえず細川忠利公御廟だけでもお参りしようと御廟所へ向かった。80段ほどの石段を登るのは今の体力にはちょっときつかった。
 お参りをしながら、立田山にあるわが家の墓のことを思い出した。40年ほど前、父が墓を改葬したが、それまでは古い苔むした墓が二つ立っていた。その一つには「島原の乱で戦死した第十五代の孫」と刻まれていた。細川家に仕えていたことはわかっているので、「島原の乱」ということは、わが第十五代は細川忠利公(細川忠興、ガラシャの三男)に仕えていたということなのか。祖父が亡くなった時、父が幼かったため家督を親戚筋に譲ったこともあって、わが家には記録が何も残っていない。僕が生きているうちになんとかファミリーヒストリーを明らかにしたいと思っているのだが・・・
※右は細川忠利公像

細川家御廟所

首振り三年

2024-09-27 20:07:20 | 音楽芸能
 YouTubeマイチャンネルの「お座敷小唄/芸者ワルツ(リマスター版)」へ、F様から次のようなコメントをいただきました。

「どの子も、小首をかしげてしなをつくるところ等、何とも可愛いですね。」

 そこで12年前に投稿した記事を思い出し、再編集して再掲してみました。

▼「三つ振り」(2012.4.23 の記事を再編集)
 日本舞踊を見ていて一番惹かれる動きが「三つ振り」という首の振りだ。右を向いたら次は左に傾いで次に右に傾ぐ、というお馴染みのアレだ。もともと歌舞伎の見得のような一種のきめポーズだったのかもしれないが、「三つ振り」によって女性の艶っぽさや女児の可愛らしさをも表現している。もし、日本舞踊に「三つ振り」がなかったら何としまりのない味気ないものになっただろう。子どもは大きくハッキリと首を振るが、年齢が上がるにしたがって徐々に軽く小さくゆっくりとした首の振りに変わって行く。日舞の世界では「首振り三年」という言葉があるそうだ。首の振り一つでもマスターするのには3年はかかるので、毎日コツコツと稽古を積み重ねなさいという意味らしい。ザ・わらべ(現在の花童)の踊りを初めてみたのは今から15年前になるが、幼い頃の可愛らしい「三つ振り」から徐々に艶っぽい「三つ振り」に変化して行く様子を見るのも楽しいものだ。



秋の七草 ~萩・桔梗~

2024-09-26 20:04:24 | 季節
 今日は「秋の七草」を探して歩くのも面白いかなと思って出かけた。
  萩・桔梗/葛・藤袴/女郎花/尾花・撫子/秋の七草
 「はぎききょう くずふじばかま おみなえし おばななでしこ あきのななくさ」と五七五七七の短歌形式のフレーズは結構憶えているものだ。
 まず「萩・桔梗」から。「萩」は稗田町の藤田嗣治画伯旧居跡にあるのは知っているので行ってみた。しかし、やっと花が開き始めたばかりのようで見ごろは10月第2週くらいではないかと思われる。
 次の「桔梗」は心あたりがないので、とりあえず京陵中学校前の「漱石記念緑道」へ行ってみた。ここには季節の花々が植えられているのでもしかしたら・・・。すると桔梗と形が似ているピンクの花が数輪咲いていた。僕の知識では桔梗だともそうでないとも断定できないので写真を撮って調べてみることにした。残りの五つもまた後日探してみたい。


漱石記念緑道


 藤田嗣治画伯旧居跡の萩           桔梗(熊本市動植物園の画像より)

      端唄「萩桔梗」
  秋の風物に託して、恋い慕う女心を唄い上げられたもので幕末から唄われている。  
   玉 章:(たまずさ)手紙
   野 末:野の隅 野の端
   すだく:群がり集まる・虫が泣く事
   あだし:自分を悩ます
   仇 波:変わりやすい人の心
(歌詞と解説は「江戸端唄・俗曲の笹木美きえ師匠のサイト」より)

恩師を偲んで

2024-09-25 21:06:52 | 
 今日は夕方、京町から出町、稗田町辺りを散歩した。稗田南公園の近くに高校時代お世話になったY先生のお宅がある。先生とは高校卒業以来、一度もお目にかかったことはない。今日通り過ぎようとすると駐車場に高齢のご婦人が立っておられた。奥様かなと思いながら、思い切って声をかけてみた。
「失礼ですがY先生のお宅ですよね」
 よく聴こえなかったとみえ、怪訝な表情で歩み寄って来られた。
 だいぶ耳が遠くなっておられるようだ。
「失礼ですがY先生の・・・」と大声で繰り返すと「はいそうです」。そこで
「高校時代にお世話になった者です」と言うとにっこりと笑みを浮かべながら
「手が届きませんで申しわけありません」とおっしゃる。
 そこで肝心の質問をぶつけてみた。
「先生はご健在でしょうか?」
 もし健在ならば100歳を超えておられるはずだがと思いながら返事を待っていると、
 質問には直接答えず
「だいぶ頑張ったんですけどね~」とおっしゃる。
 言葉のニュアンスから、長い闘病生活があったのではないかと感じ、それ以上は聞かなかった。
「いつお亡くなりになったんですか?」と尋ねると
「大正12年だったでしょうか」
 おそらく平成の間違いだと思って問い直すことはしなかった。高校時代のご恩への感謝を再び述べ、「どうかいつまでもお元気で」と挨拶をして失礼した。

 実はこのY先生、数学の先生で、僕が数学が苦手で留年の危機にあった時、マンツーマンで補習をやっていただき、何とか危機を逃れることができた大恩人なのである。

   星の界(What a Friend We Have In Jesus - Tamura Makiko Session)

明日注目の番組

2024-09-24 21:37:03 | テレビ
 明日夜、Eテレで放送される「NHKアカデミア 中満泉(前編)瀬戸際に立つ世界」は見逃せない。
 日本人女性初の国連事務次長・中満泉さんがガザ紛争、ウクライナ軍事侵攻など困難に直面する世界を国連はどう受け止め、どのように乗り越えようとしているのか、舞台裏の交渉を率直に語る。
 明日はその前編が放送される。
 9月25日(水) 午後10:30〜午後11:00

 中満さんは東京のお生まれだが、ご両親は熊本市の出身。熊本市中央区の大学予備校「壺溪塾」の木庭順子理事長はご親戚にあたるそうで、そのご縁で昨年、「壺溪塾」での講演が実現したそうである。
 なお、この番組の制作を担当したのがNHK熊本局のNデスク。実はわが家の菩提寺である浄照寺さんの御子息で僧籍もあり、お父上に代わってわが父の月命日にお経を上げに来られたこともある。