今読んでいる本。
小説ではなく、綺堂が江戸と(明治の)東京の風俗を紹介した文章。
(そこに今井金吾氏の註がつく)
ここに登場する江戸の風習の一部は「半七捕物帳」のなかで実際に半七老人の口から語られたのと同じ文章のため半七老人が語ってるような気がしてくる。使いまわしの感もあるが、ブレがないともいえる。
宮部みゆきの小説で読んだなぁというような話もあり、時代小説の格好の資料となっていると思われる。
今の人が知らない話も多く、いろいろびっくりしながら読んでる。
・江戸時代の人は楷書を習わない。書けない。行書や草書が一般的とか。
・大名が泊まる「本陣」はとても汚くて普通の宿屋の方がましだったところもあるとか。(しかも本陣は宿賃が安い)
・ゆすりたかりの「ゆすり」という言葉は、駕籠に乗った旅人がからだをゆすって駕籠かきからお金を脅しとることからきてるとか。
・「池袋の女」という怪談があったとか。
・江戸の芝居小屋は土間にござを敷いただけの粗末な席で、さらにトイレもとても汚くて入れたもんじゃなかったとか。
さりげなく「肥後米」は高級なおいしいお米だったと語られている。
へー。そうだったんだ。
緊急事態宣言中。
私の住む神奈川の状況がどんどん悪くなってきています。
東京の方へ向かう通勤電車はさほど変化は感じませんが、横浜南部で働くうちの夫の話によると電車の乗客数が減ってきてるとか。「神奈川」の人たちが覚醒してきたということかもしれません。
駅ピアノもまた使用禁止になってしまいました。
「馬車道」駅。
生協で届いた神奈川県産の春の七草を食べました。