キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

家で映画三昧「新聞記者」2019年

2020年03月08日 | ☆エンタメ-映画
もともと予定が何もなかった週末。
天気も今一つだったので、家の近所で過ごすことにしました。
中華街に行ったり、三渓園に行ったりもしましたけど(いずれも近所に含む)
残りの時間で珍しく家で、映画を5本くらい観ました。

金曜の夜に「日本アカデミー賞」という番組をやっていました。見るともなく見ていたら、「新聞記者」という社会派映画がメインの主演男優、主演女優、作品賞を受賞していました。この作品は公開前から私の周りで話題にはなっていましたが、見てはいませんでした。そもそも映画を見に行くことがほとんどないので。

それでもちょうど暇だし、「祝!受賞」ということで500円でアマゾンでレンタルして見ることにしました。

映画は、中日新聞の記者望月衣塑子さんの「新聞記者」が原案とのこと。
現政権に対する批判を込めた内容です。
森友加計問題や伊藤詩織さんのレイプ事件のもみ消し問題、それに官僚の自殺など、ごく最近の問題をほとんどそれとわかるような形で描いています。



「内閣調査室」の場面が意識的に色調がブルーグレーがかり、SF映画のようでした。そこでせっせと、ツイッターにコメントを入れるという「簡単なオシゴト」をするエリート国家公務員たち。なるほどこういう人が書いてるんだ、あの人格を疑うような下劣なツイートは・・・・。韓国にもありましたね「コメント部隊」
日本もアルバイトで雇われているという話を聞きますが、エリートたちもやってるのかもしれないですね。

そして恐ろしいと思ったのが、官邸前デモ参加者の写真にパッパッと丸を付けて、「こいつらの個人情報を洗え!」的な命令が下ったところ。「一般人ですよね?」と食い下がる松坂桃李演じる主人公に、それがどうした?「この国の民主主義は形だけでいいんだ」と答える内閣調査室の上司(田中哲司~憎々しくていい感じでした)。
ほんとに言ってそうです。

この映画が作られたころの雰囲気は今よりもっと逆風が吹いていたと思います。主役の新聞記者を演じる日本人の女優さんが決まらず、結局設定を変えて韓国の女優さん(シムウンギョン)が演じることになった話も前に耳にしていました。
現在進行形の話を映画にするのは映画そのものの制作よりもほかにいろいろ大変なことがあっただろうと思います。
公開時に宣伝もなかなか思うようにできなかったという話も聞きました。
が、今ここにきて、この作品が受賞するというのは、なにか流れが変わるきざしなのか?どうなのでしょう?

映画としては、もっとサスペンスをあおったほうが面白かったかもしれませんが、十分怖かったです。
松坂桃李がかなり良かったです。シムウンギョンも。

何より、「この映画に出るのは勇気がいる」というのが容易に想像つくということが一番恐ろしいことだと思いました。
ラストが強烈に怖かった。この怖さは、今見ておかないと感じられないかもしれません。(私が言うことが当たっていてほしい。しばらくたったら、「あの頃はそうだったよね。今は違うけど」ってなっていてほしい)

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