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キカクブ日誌(アーカイブ版)

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済州島の石垣と防風林

2009年02月20日 | ☆旅行─韓国
勉強不足で行くまで知らなかったのですが、済州島は火山の噴火によってできた火山島で、島のほとんどが溶岩と火山岩でできています。地下水が溜まる地層がなく米がとれないのだそうです。(温泉もない。う~ん、もったいない)
おそらく穀類は、粟、稗の類を作っていたのではないかと思います。(博物館に粟の収穫の様子が展示されてました)

現在の中心産業は観光ですが、土地はみかん畑と牛馬の放牧に使われています。
馬の放牧は元寇の頃から、みかんは1960年代から始まったそうです。
大阪府と同面積の島のほとんどの場所から、韓国最高峰の漢拏山(ハルラサン)が見えます。ということは、漢拏山以外の山がないってことで、漢拏山の周りは高原になっています。景観は、杉の防風林と溶岩でできた石垣が特徴的で、放牧地や農地の中に石垣に囲われた墓地が点在しています。

防風林は杉です。
これももともとこの島にあったものではなく、そこから持ち込まれたもののようで、行ったときは杉の花の真っ盛り。真っ赤な花粉で杉の木が覆われていました。同行者も花粉症の発作がたちまち現れていてちょっと大変そうでした。


短い滞在で、島の半分くらいしか通っていませんが、特にお墓と石垣は滞在中一番興味をそそられ、バスの窓からずっと見ていました。
石垣の感じは、イギリスの田園地帯にも似ていますが、イギリスのは白っぽい石で人の背丈ほども積むのに対し、済州島のは黒い溶岩を人の腰くらいの高さまでつんであり、石一つ分の厚みしかない小ぶりな石垣です。でもプロの人が積むのでとてもしっかりしており、ちっとやそっとでは崩れないようになってます。





写真は済州島のお墓。
走行中のバスから撮ったので、写りがイマイチですが・・・

韓国は基本的に土葬だそうで(最近は土地問題から火葬が進められているらしいです)こんもりと土を盛った上に芝をはり、周りを石垣で囲って、家畜に荒らされないようにしてあるのだそう。(石垣だけが済州島独特なのだそうです)
グーグルの航空写真でも確認できるこのお墓。
たぶん墓地だろうとは思っていたのですが、現地へ行ったら間近に沢山見ることができて、ガイドさんの説明も聞けたし興味をそそられました。
放牧地の中、集落中、畑の中、山の斜面などいたるところにこのお墓は出現します。占いによって場所を決めるらしく、夫婦でも別々の場所に葬るそうです。

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