※ 掲載日における法令に基づいての記事です
〈一部 改訂アリ のものも含みます〉
マンション関係の 建築・設備のことの一部を極く短文で示してみます
主として 管理士試験受験者の方の参考になれば という思いでの記事です
極くシンプルな記し方なので ピンとこない事項については自身の基本書など
で 要点を掴むようにしてください
住民の方も マンションに関する建築・設備のことなので 関心のあるところ
だけでも 眺めてみてください
第一回目とし 近日中に 2回目以降をと考えています
アット・ランダム に ワンポイント を記します
・ 電磁波レーダ装置は 鉄筋コンクリートの鉄筋の位置の測定などに用いられる
・ リバウンドハンマーは コンクリートの強度の調査に用いる
・ 赤外線カメラは 主にタイルの浮きの有無や程度の調査に用いる
・ 修繕積立金の均等積立方式は安定的な積立ができる特長があるが 段階増額積
立方式に比べ 多額の資金を管理する状況が生じる点に留意しなければならない
・ 長期修繕計画の計画期間
※計画期間の見直し
25年以上としていた既存マンションの長期修繕計画期間を、新築マンション
と同様、2回の大規模修繕工事を含む30年以上に変更
・ 長期修繕計画において 修繕周期が計画期間に含まれないため推定修繕工事費
を計上していない項目は その旨を明示することとする
・ 建築基準法による耐震基準は 震度6強から震度7程度の地震に対し
人命に危害を及ぼすような倒壊・崩壊等を生じないことを目標とするもの
・ ラーメン構造は 柱と梁を剛接合して建物の骨組みを構成し 荷重及び
外力に対応する構造
・ 壁式構造は 一般に 中低層の建物に採用
・ 鉄筋の引張強度の高さと コンクリートの圧縮強度の高さを活かしている
のが鉄筋コンクリート構造
・ 鉄骨構造における鉄骨は耐火被覆や防錆処理が必要となる
・ マンションの構造に関し 固定荷重とは 建築物自体の重量
・ 水セメント比とは セメントに対する水の重量比で この値が小さくなる場合
は コンクリート強度が増す
・ セラミックタイルは うわぐすりの有無で 施ゆうタイルと無ゆうタイルに分け
られるが 双方外壁用タイルに用いられる
・ ポップアウトとは コンクリート内部の部分的膨張圧で コンクリート表面が円
錐形のくぼみ状になった状態のことで 凍害・アルカリ骨材反応等が原因
・ コンクリートがアルカリ性を失っていく中性化により 鉄筋は腐食しやすくなり
さび汚れの原因の一つと考えられる
・ 白華(エフロレッセンス)とは 硬化したコンクリートの表面に出た白色の物質で
セメントの石灰等が水に溶け表面に染み出し 空気中の炭酸ガスと化合したも
のが主な成分
原因はコンクリートへの水の浸透等
・ コンクリートの打ち継ぎ部に生じる不連続面空隙をコールドジョイントといい ひび
割れの原因の一つと考えられる
・ 防湿層とは 断熱層の室内側に設けられ 防湿性の高い材料の層で 断熱層への
漏気や水蒸気の侵入を防止する
・ 断熱材の熱伝導率は 一般に水分を含むと大きくなる
・ 壁とこれに接している空気との間の熱伝達は 対流及び放射によって生じる
・ JIS(日本産業規格)による空気伝搬音の遮音等級は その数値が大きくなるほど
遮音性能が高くなる
・ 同じ厚さのコンクリート床の場合 梁で区画されたスラブ面積を小さくすると 重量
床衝撃音に対する遮音性能は高くなる
・ 壁の遮音性能を高めるために二重壁にしたとしても 低音域では 同じ面密度の
一重壁よりも遮音性能が低くなる場合がある
・ JIS(日本産業規格)によると 床の遮音等級はL値で示し L値は小さいほど遮音
性能が優れている
界壁の遮音等級はD値で示し D値は大きいほど遮音性能が優れている
・ 軽量床衝撃音とは比較的軽くて硬い物体が床に落下したとき等に発生する音で
その低減効果は床仕上げ材により
畳>カーペット(ニードルパンチ)>発泡塩化ビニールシート>木質フローリング
となっている
・ 共同住宅における居住者一人あたりの一日の使用水量は 一般に200~350ℓ
・ ウォーターハンマーを防止するためには 給水管内の流速を1.5~2.0 m/s とし
ウォーターハンマー防止装置を水栓等の近くに設置することが望ましい
・ 給水タンク等の間接排水管の排水口空間は 管径にかかわらず 最小150mm
・ マンションでは 一般的に住戸内の給水管の給水圧力の上限値を300~400kPa
に設定する
・ 専有部分の浴室のシャワーにおいて 最低必要圧力は70kPaとされているので
必要給水圧力が70kPaであることは適切
・ 受水槽として一般に使われるFRP(繊維強化プラスチック)製のものは 光透過性
が高く 藻類の発生による汚染が生じることがある
・ 水道用架橋ポリエチレン管や水道用ポリブデン管は 主に専有部分で使用される
・ 飲料水用受水槽のマンホール面は ほこりやその他衛生上有害なものが入らない
ように受水槽の天井面より10cm以上立ちあげる
・ 水道水の水質を確保するためには 給水栓における遊離残留塩素の濃度は通常
0.1 mg/ℓ 以上にしなければならない
・ 管径125mmの排水横引管の最小勾配は 150分の1 とされている
・ 排水立て管の清掃時に清掃ノズルを挿入する掃除口を3~5階以内の間隔で設け
ることが適切とされる
・ マンションの排水には 汚水・雑排水・雨水の3系統があるが 雨水と雑排水は同一
の排水立て管を用いることはない
・ 適正な管内流速を確保するため 管径65mm以下の排水横引管の最小勾配は
50分の1とする
・ 共用メールコーナーの照明設備は 床面において概ね50ルクス以上の平均水平面
照度を確保することができるものとする
・ 自転車置場・オートバイ置場の照明設備は 床面において概ね3ルクス以上の平均
水平面照度を確保することができるものとする
・ 共用廊下・共用階段の照明設備は 床面において概ね20ルクス以上の平均水平面
照度を確保することができるものとする
・ 児童遊園・広場・又は緑地等の照明設備は 地面において概ね3ルクス以上の平均
水平面照度を確保することができるものとする