昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(386)ボクの心に残る歌

2017-05-05 04:28:50 | エッセイ
 先日テレビで<将来に残したい歌>というのをやっていた。
 さて、ボクの心に残っている歌は?
 まず浮かぶのは、イルカの「なごり雪」
 「汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしている 季節外れの雪が降っている 東京で見る雪はこれが最後ねと さみしそうに君はつぶやく なごり雪も降るときを知り ふざけすぎた季節のあとで 今春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった」
 なにげない語り口で、しかし切々とボクの心に沁みる。
 そして渡辺真知子の「迷い道」 
「現在過去未来あの人に遭ったなら 私はいつまでも待ってると誰かに伝えて まるで喜劇じゃないのひとりでいい気になって さめかけたあの人に意地をはってたなんて ひとつ曲がり角ひとつまちがえて 迷い道くねくね」
 迷い道くねくねか、思わずボクは納得。
 山口百恵の「コスモス」  
「うす紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜りにゆれている 日頃涙もろくなった母が 庭先でひとつ咳をする 縁側でアルバムを開けては 私の幼い日の思い出を 何度も同じ話くりかえす ひとり言みたいに小さな声で こんな小春日和の穏やかな日は あなたの懐かしさがしみてくる 明日嫁ぐ私に苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらないと笑った」
 苦労も時が変えるか・・・。
 松山千春の「長い夜」
「恋にゆれる心ひとつ お前だけを追いかけているよ おいでここへ僕のそばに もえる様な口づけをあげる 長い夜を飛び越えてみたい お前だけにこの愛を誓う 重ねたうでのぬくもりに とまどうふたり」
 おおらかに歌い上げる松山千春はスバラシイ!
 梅沢冨美男の「夢芝居」
「恋のからくり夢芝居 台詞ひとつ忘れもしない 誰のすじがき花芝居 行く先の影は見えない 男と女あやつりつられ 細い絆の糸引きひかれ けいこ不足を幕は待たない 恋はいつでも初舞台」
 恋はいつでも初舞台か・・・。
 そして何といっても、小椋佳の「愛燦燦」
「雨燦々とこの身に落ちて わずかばかりの運の悪さを恨んだりして 人は哀しい哀しいものですね それでも過去達は優しく睫毛に憩う 人生って不思議なものですね 風燦々とこの身に荒れて 思い通りにならない夢を失くしたりして 人はかよわいかよわいものですね それでも未来達は人待ち顔して微笑む 人生って嬉しいものですね 愛燦々とこの身に降って 心秘かな嬉し涙を流したりして 人はかわいいかわいいものですね ああ過去達は優しく睫毛に憩う 人生って不思議なものですね ああ未来達は人待ち顔して微笑む 人生って嬉しいものですね」
 未来達は人待ち顔して微笑んでいるんだ。  



エッセイ(385)憲法記念日に思うこと

2017-05-04 05:40:10 | エッセイ
 <憲法>とは何か?
 国家のあり方を決めたルールである。  
 日本国憲法は第二次世界大戦で敗北した後、占領軍アメリカの指導の下で作られた。
    まさしく世界に類を見ない<平和憲法>である。
 「他国民の公正と信義に信頼して、陸海空軍その他は保持せず、国の交戦権を認めない」
 他国民の信義に依存した憲法なんて、まさに<理想的な人間社会>を先取りしたユニークな憲法だ。
 しかし、現状の国家間の対立抗争は<理想>とはほど遠い。 
 わが国の身近では、北朝鮮が人類を滅ぼしかねない<核兵器>を振りかざして、米中の超大国さえも恫喝している。 
 戦後70年を振り返る時、確かに日本国は敗戦国のくせに世界有数の経済大国に成長した。醜い世界各国の争いに巻き込まれることなく・・・。
 これこそ<平和憲法>のお陰であると、護憲派は主張する。
 しかし現実は、占領国アメリカの作った憲法の下、その庇護のお陰であることは否めない。 
 さて、世界第3位の経済大国日本がこのままの、<自立できない日本国>でいいのだろうか?
 世界に先駆けて旗印とした、この<平和憲法>を活かす道はないのだろうか?
 先ず、<日本国憲法>を自前のものに改正して、自立した姿勢で<積極的平和主義>を世界に訴える必要がある。
 そのためには、人類を滅ぼしかねない<核兵器>を抑止力とした列強の危うい対立構造に楔を打つ外交をしかけることこそ、唯一の被爆国、日本の役割なのではなかろうか?
 つまり、核兵器を持たない国を糾合して、「核兵器廃絶」を伴った積極的平和主義外交を訴え続ける! 
 もちろん、<力>による現状に配慮して<日米同盟の基軸は保たざるを得ない>という打算は必要だが、アメリカといえどもこの<平和理念>を否定することは出来ないだろうから。
 訴え続ければ当面<核廃絶>はむずかしいかもしれないが、減らす方向への道筋は敷ける。
      




エッセイ(384)北朝鮮問題、解決のキーワードは<女>

2017-05-03 04:37:28 | エッセイ
 トランプ米大統領の<力>による恫喝に対する北朝鮮金正恩の反発、<ミサイル発射>がいろいろな憶測を呼んでいる。  北朝鮮の寸止め挑発は、失敗なのかそれとも意図的・戦術的自爆なのか?
 しかし、トランプは中国企業を含む第三国の企業を制裁対象にする<二次的制裁>に言及、さらに戦略爆撃機<B-1B>2機を朝鮮半島上空に飛行させたりと、圧力をかけ続けている。 北朝鮮は<核開発>の手は緩めないと豪語しているが、それがトランプのレッドラインになりかねないことも意識している。
 おまけに核実験が白頭山噴火の引き金を引きかねないという予測までが出てきた。
 さあ、どうする金正恩!
 もはや<力>しか信じられない<男>の判断は、最愛唯一の理解者、<母性的>判断の出来る<女>である妹の金与正(キム・ヨジョン)に委ねるしかない!
 




エッセイ(383)崖っぷちの判断を迫られた金正恩の対応は如何に?

2017-05-02 04:36:03 | エッセイ
 北朝鮮の核兵器開発問題を巡って緊張が高まる中、米国トランプ大統領は、・・・意外にも真っ当な・・・前向きな姿勢を明らかにした。      
  金正恩を「なかなかの切れ者」じゃないかとおだてて、「条件次第では会ってもいいよ」と呼びかけたのだ。
 ・・・コケオドシだけのヤーさんかと思っていたが、トランプはなかなかの政治家だ・・・
 問題は突っ張らかりオンリーの金正恩くんが、 あくまでも客観的判断をして、おとなしくできるのか、それともあくまでも突っ張らかって崖から落ちてもかまわない道を選択するのか?
 本当にクレバーな<切れ者>者かどうかが問われるところだ。
 戦後平和国家として再建した日本を他山の石としてくれれば幸いだが・・・ 


エッセイ(383)三本会の下宿仲間

2017-05-01 02:37:48 | エッセイ
 昨日は大学に入学した頃、下宿で一緒になった仲間との「三本会」でした。
  大学を卒業してから50年余り、時々思い出したように夫婦で集まっています。
 東横線、日吉と元住吉の中間地区に三本さんという方が初めて建てられた下宿に、大学の教養課程の2年間寝食を共にした仲間です。   地方から上京した若者たちの楽しい2年間でした。
 そのうち医学部の2名、経済学部の2名、商学部の1名が、卒業後、夫婦で三本さんも囲んで始めた集まりです。 今では三本さん、そして医学部と商学部の仲間2名が亡くなり、昨日集まったのは3夫婦と亡くなった仲間2名の奥さまでした。
 場所は新宿の車屋別館、   楽しいひと時でした。
 今回のトッピックスは、医学部出身Kくんの奥さまが「ビーズの見る夢」という素晴らしい本を出版されたことでした。 ビーズに関わる写真・エッセイの豪華本です。 「自然の中で咲く草花ほど素晴らしいものはないのに、その風情を眺めているだけで幸せなはずなのに、どうして人は何かを創りだすことに人生を懸けてしまうのだろう。それはきっと神様が与えて下さった贈物である。そう素直に信じたいと思う」エッセイからの一節である。
  小品から大作までスバラシイ作品が満載。お酒の空き瓶に挿されたチュリップなんてのもある。お酒が好きな彼女。特にジンが。
 サインをしていただきました。
 喜寿を超え、傘寿を迎える歳になりましたがみんな元気いっぱい。次はどこで集まり、誰が話題になるのでしょう?