昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(364)人類は自縄自縛の文明から脱却できるか(4)日米貿易摩擦

2016-02-25 05:14:39 | なるほどと思う日々
「日本の円安誘導に異議!」 次期アメリカ大統領の民主党有力候補、ヒラリー・クリントンが言明した。
  
 共和党のトランプ候補も大統領になったら円安誘導に鉄槌を喰らわす趣旨の発言をしている。
 
 ・・・来た! 来た! 来た!・・・という感じだ。

 1980年代に、アメリカは「労働による生産活動」で日本に手痛い敗北を喫した。
 
 繊維産業や自動車産業など製造業の競争力は低下し、アメリカのシンボルであるロックフェラーセンターまで日本の三菱地所に買収される始末だった。
 

 危機感を持ったアメリカは製造業から金融、情報、サービス部門へと産業の重心を移し、市場強化によって経済の立て直しを図った。
 その結果、再び経済覇権を確立したかに見えた。
 ところが、リーマンショックなど、その(労働に基づかない)金融システムに逆に振り回される、自縄自縛的な泥沼にはまっているのが現状である。
 
 

 EUの例で挙げたように、金融・財政的裁量を奪われたギリシャなどの情況を反面教師として、日本はアベノミクスという円安誘導策を採って経済的に息を継いでいる。
 アメリカの次期大統領候補はそれを批判しているのだが、問題は国家間の問題ではないのだ。
 アメリカがおっぱじめた金融システムの結果、今や世界中が自縄自縛の泥沼に嵌っているのだ。
 具体的には次回に・・・。
 




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