昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(521)北斎とジャポニズム

2018-06-04 05:28:54 | なるほどと思う日々
 三鷹市民大学で「日本の文化」を勉強してると、日本が西洋文明に与えた影響という点で「葛飾北斎」を掲げざるを得ない。
 今年1月まで国立西洋美術館で開かれた「北斎とジャポニズムーHOKUSAIが西洋に与えた衝撃」         
 昨年の5月から8月の二か月半大英博物館で開かれた「HOKUSAI・BIYOND・THE・GREAT WAVE」(北斎ー大波の彼方に)
 いずれも大変な人気だったようだ。
 北斎の画業の特徴は最晩年期に勢力を捧げ尽くした点にある。
 昨年6月にNHKテレビで宮崎あおい主演の「眩(くらら)北斎の娘」でご覧になった方もあると思うが、その壮絶な晩年の北斎! 

 先ずは還暦の年あたりの作品「富嶽三十六景」から「凱風快晴」(いわゆる赤富士)
 そして、大波を描いた作品「神奈川沖浪裏」
 「甲州石班沢」
 
 「日新除魔図」
 北斎は八十代半ばに一年半ぐらい、毎朝、獅子の図を描いて、それが終ってから仕事にとりかかったと言われている。
 珍しく狂歌が入っている。
 「いそが獅子 世話獅子獅子も むづか獅子 書きはじめたる こゝろおか獅子」ダジャレみたいなものだ。

 「雪中虎図」
 これは九十の正月に描いた。
 「百」印を使っていて、雪の中を宙を駆けて登る虎という作品。
 これは現在アメリカの個人の方が所蔵されているそうだ。(浅野秀剛哲学博士の講演より)





最新の画像もっと見る

コメントを投稿