昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(209)政治(3)

2011-07-03 05:31:29 | なるほどと思う日々
「道徳的には悪いが実際、政治家で大成する秘訣は、親分から金をもらうこと、子分に金をやること、これなんだ。それを、親分から金をもらわない、子分に金をやらない、これは全部駄目になる。
 正力(松太郎、原子力委員会初代委員長、初代科学技術庁長官、読売新聞社主)さんがそうだったし、宇都宮徳馬が、ついにひとつの大臣にもなれなかったのも、そのせいだ」
と渡邊恒雄氏は語っている。

「宇都宮徳馬は金持ちなんですよ。・・・彼は陸軍大将の・宇都宮宮太郎の息子で、姉は子爵夫人です。・・・大将の息子だから金は集まってくる。その金をもとでに株をやったら当たりまくって(その後もミノファーゲン製薬会社を作って)大金持ちになった。・・・今でも財産は200~300億もあるし相模原には一万坪の大邸宅がある」

「宇都宮は石橋(湛山)を担ぎ、大野(伴睦)派にも入った。それから河野(一郎)派、三木武夫派と派閥を転々とする。だけど入ってすぐ嫌になるんだ。協調性がないから。それで別な派閥に入る。大野派にいれたのは僕なんです。入れたけど、要するに金をもらわない。じゃあ出せばいいんだけど、これまたケチだから出さない。自分で金をつくった金持ちはケチなんです。ケチじゃなければ金持ちになれないんだから」

「正力さんも同じ。金持ちだと思われているから、だれも献金してくれない。だから自分の金以外ないわけだ。そしてケチだから、子分が一人もできない」

「政治家になったら、親分から金をもらえ。もらって自力で金を集められるようになったら、子分に金をバラまけ。当時の政界ではこれが鉄則だった。これが政治腐敗の原因なのだが、それをしない人は絶対に親分になれない。政治資金規正法が強化され、新聞もはげしく金権政治批判を書いたから、最近それほどひどくなくなったのは結構だが、まだそうしたしきたりが、完全になくなったとは思えないけどね」


 小沢一郎にはその尻尾があいかわらずくっついているようだ。
「小沢一郎・民主党元代表は2009年の総選挙で91人の民主党候補に約500万円ずつ、総額4億490万円の選挙資金を寄付し、88人を当選させた。原資の大部分は新生党時代に集めた献金を解党後に蓄えていたもので、いわば兵糧倉を開いて<天下分け目の戦い>に臨んだ」と言われている。


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