昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(379)坂上田村麻呂に見る政治

2016-06-03 06:53:34 | なるほどと思う日々
 NHKテレビBSプレミア「選択」でムで坂上田村麻呂が取り上げられられていた。
 
 坂上田村麻呂? 名前は聞いているが詳しくは知らない。
 都(平安京)の造営と蝦夷征伐に明け暮れた桓武天皇の下、征夷大将軍を務めた歴史的名称である。
 彼が「統率力と徳望ある」名将と評される所以について、この番組が解き明かしてくれた。

 平安時代、桓武天皇は日本を統一するために残された東北の蝦夷地攻略に腐心していた。
 789年には阿弖流為率いる蝦夷軍に大敗を喫し、坂上田村麻呂に討伐を託す。
 801年に征夷大将軍として蝦夷討伐に乗り出した田村麻呂は討伐に成功。
 阿弖流為らは敗北を認め助命を嘆願してきた。
 
 ・・・助けて、残党説得に活用すべきか、京で処刑して成果を誇るべきか・・・
 田村麻呂は「選択」を迫られる。
 
 
 彼は「融和策」を選択した。
 しかし、京の貴族たちは認めなかった。
 
 そして阿弖流為と母禮は処刑される。

 しかし、田村麻呂はその後の蝦夷残留党への対処として、融和策を展開する。
 彼らの文化を尊重した形跡が残されている。
 
 京都の清水寺には彼らの碑が残されている。
 

 坂上田村麻呂は、異質なものも取り込む”ゆるい”(寛容)日本を先取りしていた。
 
  
      




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