昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(430)我が人生・禍福は糾える縄のごとし

2018-06-07 05:49:34 | エッセイ
 「禍福は糾える縄の如し」
 わが人生を振り返るときこの言葉に優るものはない。
 小学校6年生の時病を負って、わが右脚は棒のようになったままの人生を送ることになった。
 しかし2年休学したことで中学校での成績は優秀、周囲の敬意を受けた。
 
 大学でも朋友に恵まれ、そのアドバイスで左足軸でゴルフができるようになる。
 縁故にも恵まれ中小企業ながら、貿易会社での貴重な経験を経て、さらに大学時代の家庭教師の縁でわが人生を左右する機械工具商社長との出会いもあった。
 ゴルフを活かしての営業活動、海外製品を核としたルート販売の確立、役員にもなった。

 しかし、昔から描いていた文筆家の夢捨てがたく、早期に退職するも、株式投資にはまり財産を失くし、家族、親戚の信用を失墜。
 粗大ごみとしての立場を避けるべく、同窓会活動に入り、地域の小学校での囲碁や書き方教室のボランティアサポートに専念。
 そんな中、孫娘が重度の難病を抱えて誕生。
 娘夫婦の苦難や、妻の献身的なサポートを見ながらわが役割を苦吟。

 そんな時に東日本大震災、そして福島原発事故が発祥。
 世界的に見ても気象温暖化による変調、押し寄せる自然界の猛威。
 世界的な財政不安、絶え間ない民族間の紛争、宗教的対立等々、先の見えない人類に警告を発するために、孫娘が自然界から遣わされたというファンタジー作品構想が浮かんだ。
 そして、ついに2015年中学同窓生の支援を得て、自費出版するに至った。

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