昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

昭和のマロの考察(110)経営・ビジネス(12)

2010-12-29 05:55:56 | 昭和のマロの考察
 <金持ち父さん 貧乏父さん>⑤

 ロバート・キヨサキ氏が父親から聞いたという三つの力<刀と玉と鏡>について語っている。

刀は武器の力を象徴している。アメリカは武器のために毎年何百億ドルもの金をつぎこみ、それによって世界最強の軍事国家の地位を保っている。
 玉はお金の力を象徴している。「黄金律を忘れるな。黄金を持つものがルールを作る」という格言にはたしかに一理ある。
 鏡は己を知ることの力を象徴している。日本の古くからの言い伝えによれば、この<己を知る>ことこそが三つのうちで最も大きな力を持っている。


 しかし我々の大半は、日常にあくせくするだけでわが身を振り返って、はたして正しいことをやっているかどうか自問しようとしない。

そういう人でも、もし鏡の力を使うことができれば、きっと「これでいいのだろうか?」と自問するだろう。それなのに、多くの人は自分の内に潜む知恵、自分の中にある天賦の才能を信じることもなく、みんなと同じ方法を選ぶ。つまり、ほかのみんながそうしているから・・・という理由で行動するのだ。

 たしかにその方が楽だもんな・・・。

悪い噂が立つことが死ぬより怖ろしいという人はけっこういる。精神分析医によると、悪い噂が立つのが怖いというのは、仲間はずれにされることに対する恐怖から来ている。つまり、一人だけ孤立してしまう、一人だけみんなから後ろ指を指される、ばかにされる、村八分にされる、そういったことが怖いのだ。

 そう言えば、最近いじめによる悲劇の話題がよくニュースになる。

 いじめというのは古今東西なくならないと思うが、悲劇にいたる前に食い止めるのはやはり先生の力だと思う。
 力のある子どもに正義感をもたせ、弱いものいじめは恥だと教えるしかないだろう。

人と違ったことをするのを恐れるこのような気持ちが、問題解決のための新しい道を見つけるのをむずかしくする。・・・
 つまり、私たち人間は鏡を見てはじめて真実を知ることができるのだ。たいていの人が「安全な方法をとるのがいい」と言う最大の理由は恐怖だ。スポーツをやる場合でも、人間関係においても、仕事の上でも、またお金の面でも、何についてもこのことはあてはまる。

 ─続く─