マル鉄・鉄道写真館

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芝山鉄道(日本一短い路線の鉄道会社)

2018-07-07 00:48:00 | 第三セクター
芝山鉄道(日本一短い路線の鉄道会社)



芝山鉄道は、京成電鉄の旧成田空港駅であった東成田と芝山千代田駅のたった1駅間のみを有する鉄道会社です。その所有路線はわずか2.2kmであり、第一種鉄道事業者としては日本一短い鉄道路線を持つ会社となっています。

同路線は、成田空港建設に伴う地域分断の補償として建設しており、成田空港の建設と同様に空港反対派との対立の煽りを受け、紆余曲折の末に平成14年10月に開業しています。元々は2.0kmの計画でしたが、空港建設反対派の所有する土地を迂回して計画を引き直したため、計画から200m長くなってしまったそうです。


今回、新金線の団体列車に乗車して成田まで行ったため、折り返しまでの2時間を利用して、初めて芝山鉄道に乗車することができました。


※撮影は、平成30年7月1日です。



京成成田駅にて 京成電鉄 3032 芝山千代田行き

成田駅から京成成田駅へ移動し、芝山鉄道を目指します。日中は30分置きに走っており、車両は主に京成電鉄の6両編成が使用されているようです。
路線の特殊性から明らかに過剰な編成であり、状況を見る限りでは単行でも十分と思われます。




普通列車の車内ディスプレイです。
終点の芝山千代田へは2区間となりますが、次の東成田までは京成電鉄となります。
東成田の直前までは成田空港行きの線路を走っているため、車内ディスプレイの案内図と実態はかなり異なっています。





東成田を出ると、路線はそのまま芝山鉄道となります。それまではスピードの出せる路線でしたが、それまでとはまるで性格が変わってしまったように、地下鉄のごとく急カーブが連続して不思議に思いました。これが反対派地権者の土地を避けた結果ということなんですね。

ディスプレイに目をやると、行先と終点駅名が表示され、さらに中国語表示になるとそれぞれ同じ漢字が表示されるため、鬱陶しい程の「芝山千代田」が表示されます。



芝山千代田駅にて

そして終点の芝山千代田駅に到着。2駅間ですが、京成成田~東成田間の距離がありますので、そこそこの時間がかかります。しかし、これだけの距離で片道400円は高過ぎ。

芝山千代田駅は1面1線のみ。駅名板を入れて記念撮影し、改札へ向かいます。



PASMO・Suica処理連絡票

ここで問題発生です。調べて行かなかったので気が付かなかったのですが、芝山鉄道ではICカードの協議会に加盟しておらず、自動改札はあるもののPASMOやSuicaが使用できないのです。
そのため、芝山千代田駅では自社分の200円のみを現金で精算し、京成成田~東成田の往復運賃は帰路下車した時に精算することになるそうです。
当該処理票は下車駅の京成成田で回収されてしまうため、写真を撮っておきました。






芝山千代田駅  入場券

入場券然としたスタイルが好ましい券面。






芝山千代田→200円

帰りの乗車券は隣の東成田まで。
京成成田では先の連絡票により往復運賃を別に支払い、乗車券は駅係員に懇願してGET。












芝山千代田駅発行 領収書

ついでに領収書も。












芝山千代田駅 発車時刻表

記念になるものは何でも。朝を中心に上野行きの快速特急などの直通があるのは知りませんでした。ちなみに、裏面は芝山千代田駅の到着時刻表になっています。全国的にも珍しいかもしれません。



日本一短い鉄道 芝山鉄道線乗車記念ポストカード

窓口ではこんな記念ポストカードがもらえます。
しかし、これが物議を呼ぶ結果に。どう見ても京成金町線の国道6号線高架下の写真であり、車両も芝山鉄道のリース車でもなく。なんとかならなかったのでしょうかね。


そんなこんなで芝山鉄道を完乗してきました。
普段は乗り鉄など興味が無いのですが、今回は鉄好き同士の5人旅。ワイワイガヤガヤと賑やかに。本当に久し振りに楽しい旅でした。



芝山鉄道3600形(京成リース車)

オマケ画像です。記事はリンク先で。






真岡鉄道:モオカ63(こいのぼり)

2018-05-04 23:54:00 | 第三セクター
真岡鉄道:モオカ63(こいのぼり)


SLが走る第三セクターで有名な真岡鉄道(真岡鐵道)。
元国鉄真岡線としてかつては上野への直通急行まで運転されていましたが、地方交通線で廃止の対象となり、昭和63年4月、第三セクターとして存続することになりました。


転換当初は特徴のないローカル鉄道でしたが、平成6年のSL動態保存運転により鉄道ファンが好んで訪れる路線へと変化しました。

開業時から導入されていたLE-Carがモオカ63形で、平成14年度から後継のモオカ14形に置き換えが始まり、平成18年度までに全廃となったそうです。



平成8年5月4日

同形の車両は何回か撮影したことがあるのですが、プリントが見つからなかったので取り敢えずこの1枚だけ。
子供の日に当たりましたので、ちょうど良く見つけました。
この写真を撮影してから22年。この翌年に我が娘が生まれ、その娘も既に成人式が終わりました。



芝山鉄道 3600形(京成リース車)

2017-02-06 21:15:00 | 第三セクター
芝山鉄道3600形(京成リース車)


芝山鉄道は、第一種鉄道事業者として日本最短の路線を保有する第三セクター方式の鉄道会社です。

京成電鉄との乗り入れから、車両持ち分として8両編成の3600形1編成をリースしていましたが、平成25年3月をもって3500形4両編成へと交代してしまったようです。

現場仕事から4年も離れてしまっており、この情報については全く知らなかったのですが、京成電鉄へ返却された元芝山鉄道の3600形3618編成が運用から外れてしまったとの情報が入りました。




平成21年10月11日 京成高砂駅にて 芝山鉄道3618編成 快速 佐倉行き

ホームの立ち食いでうどんを食べ終わり、店を出た途端に目の前に入線してきました。
同カラーは1編成しかなく、それまで撮影や現場仕事での移動で見る機会はあっても、なかなか捕獲できませんでした。
慌てて撮影したのがこの1枚で、その後も撮影する機会には恵まれませんでした。



りんかい線:20周年ヘッドマーク

2016-07-31 01:43:00 | 第三セクター
りんかい線:20周年ヘッドマーク


東京臨海高速鉄道(りんかい線)は、平成28年3月に開業から20周年を迎えることになり、70-000形2編成にステッカー式のヘッドマークを取り付けて運転されました。





平成28年4月11日 赤羽駅にて 第7編成

朝の通勤時に乗車したりすれ違ったりする機会が多くありましたが、朝の通勤では撮影する余裕なんてありませんので、なかなか撮る機会に恵まれません。
これは残業の帰りにたまたま出くわし乗車したもので、一番混む先頭に乗って赤羽での撮影ができました。






ステッカーは4種類がデザインされ、側面には各1枚ずつ、先頭車も2編成で前後違いに各1種類ずつ掲示されたようです。





平成28年6月29日 戸田公園駅にて 第3編成

通院で時間休を取った際、どれか撮れないかと思ったところ、何とも偶然にまた乗車する列車が当該編成でした。撮り終わって確認したところ、残りの第3編成でした。

また撮る機会があればと思っていたのですが、見ないと思ったら6月30日が掲示期限だったようで、この写真が終了前日だったんですね。
駅撮りでももうちょっとキチっと記録したかったですね。



東葉高速鉄道:1000形

2012-02-23 00:30:00 | 第三セクター
東葉高速鉄道:1000形


東葉高速鉄道は、千葉県・船橋市・八千代市・東京地下鉄・京成電鉄・東武鉄道・新京成電鉄を主要株主として起こされた第三セクターです。
西船橋 ~ 東葉勝田台16.2kmを結ぶ鉄道で、西船橋では東京メトロ東西線と相互乗り入れとなっており、平成8年4月に鉄道線の営業を開始しています。

1000形は、同鉄道が開業する少し前の平成8年3月から東西線内で運用が開始され、同年4月27日の東葉高速鉄道の開業により本格使用となった車両で、10両×10編成が用意されました。すべてが営団地下鉄5000系を種車とする中古車となっていますが、前面の改造や車体色の区別により、元5000系とはかなりイメージが変わっています。



平成15年5月3日 東京メトロ東西線 原木中山駅にて

東葉高速鉄道が開業した際、営団地下鉄東西線の05系導入により余剰となった5000系を改造して導入されたのがこの1000系です。実は、この写真を撮る時まで知らなかったんですよね。そう言われると、側面はそのまんま5000系ですね。

千葉方面に新興住宅地を走るこの東葉高速鉄道や、北総開発鉄道というのは、未だにどこをどう通っているのかすら良く分かりません。強いて言えば、北総開発の柴又付近は、仕事の関係で建設中の同鉄道を訪れたことがあるくらいでした。

そんなことで、どこに向かっているかすら分からない電車でしたが、東西線を利用するとしばしば見掛けた電車でもありましたので、存在はもちろん知っていたんですけどね。
103系と301系の最後を記録する際、偶然にも撮ることが出来た1枚でした。

平成18年12月をもって運転を終了し、廃車になったもの、インドネシアに譲渡され生き残っているものもあります。

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