ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

別れるなら落とし前は付けなくっちゃね!

2024-01-07 11:27:11 | Netflix
なんともぶっそうなタイトルだぜ。
いやなに、ネトフリドラマの話しさ。
今評判の『京城クリーチャー』、3回目まで見ておさらばしたんでね。
おっと、評判てのも、愛憎相半ばしてるそうなんだけど、うん、わかるよ、そのアンビバレント。
役者かっこいいだろ、セットも道具も超豪華だろ、

あっ、衣装もめちゃくちゃ気使ってるってことで、これはもう嬉しい限りなのさ。時代も1945年春、終戦直前、おっと、韓国には光復節だな、うーん、興味津々、こりゃ見逃せないぜ、で飛びついた。
怪獣?ものだってことも目をつぶってね。
そうさ、怪獣、猟奇、怪談、ゾンビ、みんな、うへぇ~!なんだ、怖いのお断り。例外は『カメラを止めるな!』くらい。
最初2回くらいまでは、人探し人ってキャラ、それも満州から来たってところにも惹かれて、って、まっ、役者の美しさにってことだけど、

楽しく見ていたんだが、どうもなぁ?
ってところがじわじわと広がって行って、ついに3回目にして、リタイヤ、今日でお別れよ、になっちまった。
つまらねぇ!とか、馬鹿くせぇ!の捨てぜり一つで、離れ行ったっていいんだ。離婚訴訟じゃないものな、理由を詳しく開示する必要なんてない、慰謝料請求されるってわけでもないしな。
まっ、俺なりの仁義とでも言うか、決着とでも言うか、心の中で落とし前付けておきたいわけなのさ。今後の台本書きにも役立つはずだからね。
で、ようやく本論、『京城クリーチャー』まずこれは?って思ったのは、
展開のろいぞ!アクションドラマなのにってこと。この手のドラマはスピード命さ、次々に展開して飽きさせないようにしなくっちゃな。そのために、エピソードを2つも3つも同時進行させてたるみの出ないようにするってのが今時のセオリなのさ。なのに・・・
ストーリーに、はぁ?と首傾げることも多かった。
魔の病院にせっかく忍び込んでんのに、どうして子どもたち救い出したりするの?それ、あまりに感傷的で、主人公の野性味裏切ってない?今どき流行らないから、そんな柔なヒューマニズム。
遅ればせながら郊外で花火が打ちあがったからって、成功だ!って喜ぶの何故?秘密を知る日本人の画家との出会いが、暴漢の難癖と立ち回りで流れてしまった!うん、これお定まりね。ところが、すぐに仲介役の酒場のマダムが画家を連れて現れる、って何よ?
意味ねぇぇぇぇ!
この画家が重大な鍵を握ってるんだが、この時代にスケッチで実験結果を書き残すか?1945年ったら写真機ありだろ。と、不満は不満を呼ぶわけだ。ここまではシナリオの不出来だな。
で、最後の決め手は、これは独立闘争を描く韓ドラに共通する弱点なんだが、悪役が絵に描いたようなって、言うか3流マンガ並みの、悪逆非道さで現れることなんだよな。軍人と言い、軍医と言い。なにあの極悪人面!
別に、反日だぁ!許せん!なんて突っぱねる気持ちはさらさらないのさ。あまりにマンガチックで、あの悪人面突きつけられると、途端に張りつめた物語が、風船に針でしぼんでしまうったのさ。
わからないじゃないのさ、日本人がどれほどあくどいことをしたかってこともそこそこ知ってるからさ。憎悪をかき立てるに必要な設定なんだってことは。
でも、せっかくの独立闘争なんだろ、相手役も人間として威厳を持った非情さで描かれないと、話が軽くなると思うのさ。
勧善懲悪のお手軽さがお望みなら、それでいいんだろうけど。いくら怪獣が活躍する話しだからって、大切な時代を伝えるためにも、もう少し、自制ってもんが必要なんじゃないのかな。ちゃちな作りになってもったいないって気がするのさ。ここらは演出の安易さかな。
って、ことで、残念!怪獣が大暴れする前に、おさらばだぜ。


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