菜の花座公演『ガード下★魔女は踊る』、1か月を切った。たった2か月半で仕上げるってかなり無理がある。それも、オリジナル曲を6曲も入れて、さらに、既成の曲のダンスが3つ!いやいや、これどう見たって容量オーバーだろ、食い過ぎだろ。もっとたっぷり時間とゆとりのある時にやらゃいいんだよ、こういう贅沢でわがままな冒険は。
フツーはそうだよ。事前に計画みっちり立てて、準備も万全怠りなく、それが真っ当仕事術だ。でもなぁ、そういう落ち着きのある大人の振る舞いが出来ないんだ。思いついたが吉日、我慢は体のためならず!行け行けGOGO、やっちゃえニッサン!は大こけだが、私利私欲とは無縁の貧乏劇団、せめて、蹴つまずくことのないよう心しつつも、前のめりで舞台に突き進もう。
待ちに待った振り付け、上がってきた。今回もリョウコさんにお願いしてある。何より、団員のレベルやダンス格差、若手からシニアまで、ダンス大好きからできれば逃げたい男たちまで、そのナイヤガラ並の落差を熟知してくれてるってことが絶対だ。踊りやすい、無理がない。が、中に必ず思いがけない振りが組み込まれている。これが新鮮で、ダンスにメリハリを付けてくれる。
今回はまず2曲、オリジナル曲『万引き・コソ泥・かっぱらい』(作曲:あべあいこ、作詞:河原俊雄)と、懐かしい終戦直後の名曲。既成の曲を踊るのは若手二人、一気に通して数回それでほぼ覚えきってしまった。
オリジナル曲の方は、シニアもたくさん出るので、数小節に分けて丁寧に振りを伝えてくれる。お定まりのボックスもあれば、今はやりの体幹トレーニングや仰向け体操も組み込まれていて、曲のコミカルで風刺的な歌詞がよく体現されている。
教わる団員たちも、楽しく歌い踊っている。振りの完成を待ちながら、歌練習に時間を費やしてきた効果が現れて、よしよし、その調子!できればダンスに知らんぷりしたい男たちも、諦めて後ろでごにょごにょ動いている。そのシーンに登場しないメンバーも、稽古は全員だ。いつか踊る機会もあるかも知れない。
40分ほどのレッスンで、若手やダンス大好きメンバーはほぼ覚えきってしまったようだが、えっ、その先どう?足は右足から?左足から?なんて頭で踊ってる人たちには、リョウコさんの完全版をビデオに撮って配布する。各自自主トレと稽古前のダンス稽古で仕上げて行く。
まだ、まだ、振り付けお願いした曲が3曲、メンバー振り付けが2曲!ふー、前途多難!なんて、ため息ついてる場合じゃないぜ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます