ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

マラソン題材にコントを書いた

2015-08-24 08:39:10 | コント

 この記事のカテゴリー、ランニング?コント?ちょっと悩んだ。で、コントにした。マラソンやってる人に読んでもらうと喜んでもらえるだろうなぁ、と思いつつもまぁ、コントはコントだからってどうでもよいことでスペース埋めてんのは、あまり乗り気じゃないってことだ。

 初演の前にコントのギャグ披露するってルールはみ出しだろ、って僕のコント線審が旗上げてる。そりゃそうなんだけど、これやっぱ面白いから、そこそこ念入りに紹介してしまおう。コント見に来れない人もいるだろうから。

 まず、役者が走りながらのコントってとこが新しいところだな。舞台の上をその場でジョギングしたり、時には上手に走り下手に曲がる。たった10数分で42.195kmを走りきる。できるわけないだろ!それができる、それが舞台だ!役者泣かせって言えばその通り。でも、せりふしゃべりながら走り放しはいかにもきつい。だから、時々止まって休憩できるように仕組んである。

 スタート前、塩分補給サプリを忘れてきたランナーに梅干しの売り子が絡む。レース前だっていうのに、お土産用おかか梅干しとかキムチ梅なんかを勧めたりとかなりずれている。なんかワインの予約販売までしているようで得体が知れない。怪しいと危ぶむランナーに殺し文句、白梅干しにはタイム短縮の得点が付いているて言うんだ。これ買うと完走タイムから30分、引き去ることができるって、夢のようじゃないか。さらに、炎暑対策に熱取りシートも売っていて、これにはなんと秘密の近道ルートが記されている。ランナーは喜んで5枚も顔に貼り付けて走り始める。これ、見物!

 次に遭遇するナンセンスは、道路工事!マラソンコースで道路工事片側通行ってあり得ないだろ、そこが笑いの狙い目。しかも、このガードマン、なかなか小狡くて、袖の下1000円取って優先通行させてしまう。制限時間内完走が目標のランナー、実力不足を近道ルートで挽回しようと5枚の熱取りシートをフル活用。大幅タイム短縮なるかと思いきや、最後は通行禁止、あえなく引き返し、ここでも時間を大幅ロス。

 それでもようやく30km地点、前回苦しんだ痙攣を避けようと、梅干しを口にした途端、激しく足が攣ってしまう。ここに登場がなんと按摩師、「お客さん凝ってやすね、針一本打ちやすか」とまるで座頭市。なんとかマッサージだけですり抜けてゴール!制限時間内完走だ、やったぁぁぁ!って思ったら、ゴールテープがさっさと遠ざかる。待て!ゴール待て!と追いすがるランナーに非情な落ちが待っていた。

 て、どうですか?バカバカしいでしょ。あり得ないでしょ。おかしいでしょ。でも、あったら嬉しいでしょ。なんてギャグをふんだんに盛り込んでみた。梅干し売り子、ガードマン、按摩師はすべて一人で演じるから、ランナーとの二人コントということになる。が、もう一つ笑いを仕込んである。それは黒子二人。黒の全身タイツに身をつつんだ二人が、スタートの号砲撃ったり、距離表示をしたり、通行禁止看板を出したり、ゴールテープを持ったりする。道具代用の黒子、これぜったい面白いと思うな。

 で、落ちは?そこまでは教えられんでしょ。本番舞台を見てのお楽しみ!コント大会9月13日(日)13:30開演だ。

コメント
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