ノラ・ジョーンズ
JAPAN TOUR 2022@日本武道館に行く。
5年振りのノラ姐さん。貫禄と円熟。そして初々しさ。
なんか武道館全体が
倍音のようなもので満たされていく。
ハスキーなボーカルが真骨頂のノラ姐さんだけど、
声域が広いのに驚く。
「Tragedy」などでは高音の美しさが際立つ。
バンドはギターとベース、
そしてドラムという少人数の編成。
それぞれの楽器の音が
よくぞこんな広い会場で聞こえるなあと。
姐さんのピアノ、そしてギターの演奏も力強い。
PAなどのスタッフも優秀だと思う。こんなナマの音は、
家でCDを聞いているだけでは体験できないというか。
ノラ姐さんは、ディランや元春のように、
オリジナル曲をけっこうライブでアレンジを変える人のようで、
「Sunrise」や「Come Away With Me」
「Carry On」といった人気曲は演奏が始まって少し経ってから
観客が気づいて、拍手がわーっと起こる。
もう20年のキャリアがあるわけだし、
さまざまな音楽遍歴を重ねて、
いま、この演奏とボーカルがあるのだろう。
オープニングアクトは
ロドリゴ・アマランテというブラジルの
シンガーソングライター。ギター1本で
しっとりと聞かせてくれて好印象。
ノラ姐さんとデュエットのために再登場。
二人で歌う「Falling」も実に素晴らしくて、
倍音が重なりまくりというか。
日頃の行いが悪いにもかかわらず、
5年前と同じくアリーナ良席でした。
うひょひょ。げしし。と、席についたと思ったら、
前の席のあんちゃんが巨体でしかもドレッドヘア。
ステージが全然見えませんがな。
仕方ないので、ドレッドヘアが揺れるすき間から
前かがみになってステージを見ておりました。
座っていたのに妙に腰が痛いのはそのせいです。
次の来日はまた5年後ですか。
おそらく、たぶん、
きっと生きていると思うので、また参戦します。