Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

『ドラえもん』『アンパンマン』に匹敵する面白さ

2006年08月20日 | 映画など
『ゲド戦記』を見る。
巷ではいろいろ言われているようだけど、
正直な感想として、悪くないです。
むしろ、好きな部類の映画かもしれない。


ゲド戦記(2006)

主役のアレンは、父親殺しである。
生きる意味を見いだせず、親を殺し、放浪する若者だ。

ヒロインのテルーは、親の虐待を受けた過去を持つ。
親切な女の人にかくまわれ、ひっそりと生きている。

この主役の若いふたりは、
そのまま現代の日本に通じるキャラクターである。
ほんとにベタなほどの設定だ。

若いふたりに降りかかる災難と危機。
被害者だからこそ、痛みがわかり、
生きる意味を考えているヒロインに
影響を受けていく若者。

この映画のメッセージは
「生きろ」、だ。

『もののけ姫』と同じ、である。
そういう意味では、ジブリ作品だし、
宮崎駿の影響は大きいのだろう。

しかし、まぎれもなく、これは宮崎吾朗の映画だ。
「生きろ」というメッセージを
ストレートに力の限り表現ようとする姿勢。
見たまま、そのままを受け入れて見るべき映画だと思う。

『ゲド戦記』は、
劇場版『ドラえもん』や『アンパンマン』のように
直球勝負。メッセージが明確な良質な作品だと思う。
これは褒め言葉です。マジで。
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