スティーブン・スピルバーグ監督
「レディ・プレイヤー1」を見る。
鳥肌が立つシーンがいくつかあったので、
これはもう、傑作だと言っていいでしょう。
主人公たちが「シャイニング」の世界に入り込む場面で
思わず身を乗り出す。おお。スピルバーグが
キューブリックをリメイクしている、と興奮。
ガンダムがメカゴジラと戦ったり、
黒澤明やオーソン・ウェルズへのオマージュがあったりと、
シネフィルはもとより、
70年代以降のポップカルチャーに触れた人なら、
そして日本人なら、きっと喜んでくれそうな意匠ぶり。
さらに選曲がヴァン・ヘイレンやビー・ジーズ。
ホール&オーツといった、
時代を感じさせるポップソングで映画を彩るという。
ヴァーチャルな近未来を描く先端的な映画と思いきや、
趣味性の高いオタク映画の様相を示していて、
結局のところ、老若男女が楽しめる映画になっているというか。
たたみ掛けるような演出はお手のものだけど、
スピルバーグ監督、もう71歳なんだから、
こんな大騒ぎな映画なんか撮らなくても、と思うけど、
同時期に「ペンタゴン・ペーパーズ」も撮っている凄さ。
スピルバーグは、超娯楽大作と並行して
シリアスな映画を撮るときは、絶好調の印というか。
まあワーカホリックなんでしょうな。
93年に「ジェラシック・パーク」と
「シンドラーのリスト」。
05年に「宇宙戦争」と「ミュンヘン」。
ジャンルの違う傑作を
同時に撮るときのスピルバーグ再び、という感じ。
来年は「インディ・ジョーンズ」の新作。
その次は「ウェストサイド物語」のリメイクを撮るらしいけど、
70歳超えの老監督に、
アメリカ映画はまだまだおんぶにだっこの様子ですな。
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