Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

殺伐と颯爽

2018年12月12日 | 読んでいろいろ思うところが

阿部共実「月曜日の友達」(小学館)を読む。

同じ著者の「ちーちゃんはちょっと足りない」に

いたく感服した記憶があったので、

書店で見かけて即買い、即読み、そして即感動。

 

 

主人公の水谷茜は中学1年生。

小学生のマインドを持ったままの

クソガキ加減と、内省の深さを併せ持つ女の子。

こまっしゃくれた言葉使いがいとおしい。

 

そんな茜が、クラスで浮いている男の子・月野透と

ふとしたことから共鳴しあい、

月曜日の夜、学校の校舎で

ふたりだけの時間を過ごす。

でも、恋とかそういうものとは違う、

仲間とか友情とか、そっちに近いのかもしれない。

 

黒と白のコントラストが鮮やかで、

緻密な描き込みがされているにもかかわらず、

空間の表現の独特さというか、抜けがすごくいい。

 

ちょっとしたことで傷つき、悩む。

でもそれが大人になることなんだという。

大人になっても、傷ついてばかりの人に読んでもらいたい。

 

 

 

 

 

 

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