「不適切にもほどがある!」が、
ハラスメントな昭和を笑い飛ばしながら、
多様性と配慮を重視する令和の価値観へのツッコミが
感じられるドラマだとしたら、
その気遣いと配慮が当たり前の世界になっているドラマが
昨年放映されたNHKの夜ドラ
「わたしの一番最悪なともだち」だった。
自己プロデュースに戸惑い、就活に苦労を重ねる
大学生のほたる(蒔田彩珠)が、
自由奔放(に見える)友人(高石あかり)との
交流を経て、ゆっくりと人間的成長を遂げるという内容。
登場人物のすべてが心優しくて、
だからこそ生まれるちょっとした誤解や齟齬、
違和感が浮き彫りになるドラマになっていて、
それはそれで、息苦しいよなあ、と思ったりする。
誰も声を荒げて、不平不満を言わないし、
他人の尊厳を傷つけたり、己の欲望を押しつけるような
こともしない。優しい優しい世界観。でもしんどい。
そんなドラマを見ていると、考えさせられるというか。
蒔田彩珠の内向的な個性がいい味を出していてお勧めです。
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