医学書院の名物編集者だった
白石正明さんが「ケアと編集」という本を
岩波書店から出していて、それがすこぶる面白い。
文中、精神科医の春日武彦さんの言葉を
引用しているのに目が留まる。いわく、
困難は一つだと苦しいが、二つ以上あるとなんとかなる。
二つ以上あれば、一つの困難に深入りして抜けられなくなるのを防げるし、一つの困難をもう一つの困難を通して考えると、それぞれに別の角度から光が当たって理解の助けになる。
なるほど。
困難が一つだと深みにはまってしまうんだな。
自分も困難を感じていることは
それこそ山のようにあるんだけど、
ひとつひとつに向き合う負担は軽くて済む
ということなんだろう。
たとえば「腰が痛い」「金欠である」
という二つの困難があるのだけど、
腰いてえ〜と叫んでいるときは
貧乏であることがあまり気にならないし、
金がない、ぜんぶビンボが悪いんじゃ〜と嘆いているときは、
腰の痛みはさほど感じないということか。
ううむ。いままさにお金がなくて
それはそれはくよくよしているんだけど、
腰にじんわり痛みが出てきているのは
どうしたらいいのだろうか。
やはり「くよくよするなよ」を
聞くのがいちばんかな、と。腰にも良さそうだ。
といいつつ、ディランではなく、バラカン方式で
テデスキ・トラックス・バンドの演奏をば。
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