「はい。もしもし」
「おお、俺だTだ」
「Tか。おお久しぶり。どうした?」
「いやさ。もう、アレなんだよ」
「アレって何だ」
「だから、アレだよ。へへへ」
「ずいぶん周りが騒がしいな」
「そうなんだよ。新宿にいるんだ」
「呑んでるのか」
「いろいろあってさあ」
「何がいろいろ、だよ。お前、いま緊急事態じゃんか」
「だからちゃんと昼から呑んでるんだ」
「何時から?」
「3時ぐらいだな。へへっ」
「なにがへへっ、だ。こっちは仕事中だ」
「ちょっと待ってて」
「え?」
「おお。もしもし俺だよ、Kだよ」
「え? K先輩ですか? ありゃりゃTと呑んでるんですか」
「そうそう。久しぶりにな」
「いやあ久しぶりですね。それにしてもなんでまた」
「お前の噂をしてたんだよ」
「どうせまともな話じゃないんでしょ」
「まあな。だってお前●●●なんだろ?」
「え? どうして知ってるんですか。Tに聞いたんですか」
「そうだよ。いやあ、笑っちゃうなあ」
「まったく。まあいいんですけど」
「それにしても××××っていうじゃないか」
「そんなことまで聞いたんですか。まったく」
「いやあまあ、元気だせよ」
「別に元気とか関係ないですけど」
「もしかしてアレか? アレも▲▲▲なのか?」
「ちょっとK先輩、それはまずいですよ。■■■ですよ」
「ぎゃははは。いいんだよ無礼講なんだから」
「まったく、コロナになっても知りませんよ」
「俺、このあいだ●×▲■になっちゃってさあ」
「えーっ、そうなんですか。大丈夫ですか」
「大丈夫大丈夫。こうやって呑んでるぐらいだし」
「まったく。人のこと言えないじゃないですか。先輩だって×●●×ですよ」
「ひゃひゃひゃひゃっ、確かに!」
「笑い事ですかねえ。ちょっとTに変わってくださいよ」
「ひゃひゃひゃ。おーいT」
「おお。どうした?」
「どうしたじゃないよ。先輩、×●●×だって言うじゃないか」
「そうだよ」
「呑んでていいのか。コロナも怖いのに」
「いいんだよ。みんなで×●●×になろうぜ」
「嫌だよ」
「お前だって●●●じゃんか」
「そりゃあそうだけどさあ。まったく」
「仕事中か」
「そうだよ。新宿には行けないよ」
「残念だな。じゃあな●●●」
「お前こそ×●●×のくせに。×●●×の先輩によろしく」
「じゃあな●●●」
「おお×●●×」
役所広司、すごいよな。