庵野秀明総監督
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を見る。
前作「Q」から8年。待望の、というか
コロナで公開延期になったりして、
ようやくのお目見えとなった。
はてさて。何を書いてもネタバレになってしまうなあ、と。
主人公のシンジが大人になれば、
このアニメは終了する。そういう意味で、
本作は完結編と言っていいのだろう。これってネタバレですか。
父親のゲンドウに認めてもらえず、
いつまで経ってもうじうじしているシンジに
TVシリーズからずっと付き合ってきたファンにとって、
彼は成長したり、大人になったりしてはいけなかったのだと思う。
だって、あれだけいじけていても、
エヴァには乗れるし、ヒーローにもなれる。
たとえ大失敗しても、構ってくれる美少女がたくさんいる。
シンジは不幸な振りをしているだけで、
その状況に甘んじていると罵倒するアスカの言い分は、
たぶん正しい。そのアスカもメンヘラが激しすぎるのだけど。
本作をずっと応援してきたファンは、
自分が大人になりきれないのをシンジのせいにしていなかったか。
シンジやアスカのこじらせっぷりに大いに共感し、
エヴァが永遠に続けばいいと思っていなかったか。
かくいう自分もそうだったかもしれない。
意味深なカットバック。回収されそうでされない伏線。
映像にのめり込もうとする観客を拒否するようなメタ視線。
相変わらず作画も演出も驚異的で、
すごいものを見た、という印象がまず先に来る。
でも、これくらいにしといてあげてよろしくてよ。
いい加減大人であることを引き受けて、
落とし前をつけなさいよ、と真希波マリに
言われているような気がしたのは自分だけだろうか。
彼女を劇場版の途中から、
新キャラとして出した意味は
そこにあるのかな、と勝手に思っている。
歳を取らない(取りそこなった、とも言える)シンジたちが、
大人になったトウジや委員長が地道に働く避難村に
身を寄せる前半部分が素晴らしい。美術も背景も。
どこか懐かしく、でも限りなくディストピア感のある村は、
昔の日本映画とか、ジブリの映画を見ているような錯覚に陥る。
ともあれ、庵野監督をエヴァの呪縛から
解放してあげるための本作だと思う。
もしかしてこの先、
続編とかスピンオフとかがあるかもしれないけれど、
それは大人の事情ということで、やり過ごしていきましょう。
監督はじめ、スタッフキャスト、制作会社にスポンサー。
そしてファンのみなさん、おつかれさまでした。
明日からは違う明日が待っています。逃げちゃダメだ逃げちゃ。
こんな話はヤスにしかできないので書くが、今夜たまたま「エクソシスト2」を見たのよ。これが。
ひどい。私の58年の人生で最もクソつまらない映画の1本だった。いや、こんなひどい映画があるとは!「北京原人の逆襲」「デビルマン」と並んで人生ワースト3に入れていいくらいのとほほぶりだった。ヤス昔これいいって言ってなかったっけ?記憶違い?いやマジで俺よく最後まで見たなって感じでした。
爽快に酷かったので、誰かに言いたかった。
おやすみ。
とはいえ40年以上前に見たっきりだから、
今見るとどうなのだろう。
なんか混沌とした映画だったよね。
そういう意味では「エヴァ」と似てるかも、
と無理矢理なオチをつけてみました。
いやでもつらかったわ。
今日「アイム・ノット・ゼア」っていう映画を見たのだが、これは大傑作じゃないか!って興奮しました。私はボブ・ディランにはまったく愛がないのだが、この映画はよかった。トッド・ヘインズ天才じゃね?って思いました。あと、ケイト・ブランシェットね。
あれはたぶんディランの曲とか世界観とか、
生き方とかをバラバラにして、
オムニバスにしたんじゃないかと。
確かにブランシェットは良かったね。
あとゲンズブール可愛かった記憶が。