うひょひょひょひょひょひょ。
うっ。年が明けてずっと平穏だったのに、
貴様が現れた瞬間、
世界がどす黒くなってしまうではないか、邪悪なT君よ。
「どす黒いのはアレですよ〜アレ。
またまた一平ちゃんが性懲りも無くやらかしましたね〜」
やらかしてるのは、貴様の方だろう。
一平ちゃんのどこがどす黒いというのだ。
「チョコですよ〜チョコ。
去年もチョコ焼きそばを出してましたけど、
今年は『謎チョコ』なるモノで
世界をどす黒くしようという魂胆ですよ〜」
勝手に世の中をどす黒くするな。
別にいいではないか。バレンタイン仕様だろ。
「そうやってわかったような顔をしていると、
心も身体もどす黒くなっちゃいますよ〜。
まあいっそ真っ黒になって、桃源郷を見るのも
悪くないんじゃないですかね〜うひょひょひょ」
どす黒くならないと桃源郷が見られないのか。
今日こそ、貴様を桃源郷に送ってやる。
そう叫んだ瞬間、
フトコロにしのばせておいた拳銃で
奴の頭をぶち抜く。一発では不安なので、
二発、三発と脳天に撃ち込む。
血しぶきのかわりに、チョコソースがほとばしり、
部屋に甘い甘い匂いが充満する。
子供の頃は、お菓子の家に住むのが夢だったけれど、
大人になって、その夢がようやく叶った気がした。
チョコは甘いが、人生は限りなく苦い。
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