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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

すべてはハムカツに通ずる

2023年11月29日 | やさぐれレシピ
貧乏人の性なのだろうか。
ついつい安いモノに手が出てしまう。
スーパーを徘徊していたら、
500g498円という値段に惹かれ、
ソーセージのお得パックを買ったと思いねえ。

そしたら大失敗。
別に舌が肥えているわけでもないのに、
茹でても焼いても、美味しくない。
味ばかり濃くて、肉の旨味みたいなものに
欠けているような感じというか。
まだたくさん残っていて、どうしたものかと。

こうなったら、アレだ。
熱したフライパンに油を引き、
そのソーセージを垂直に切り、リング状に並べて焼く。
真ん中の空いたところに、卵を割り入れ、
塩コショウを少しだけして、すかさずフタを閉める。
耐え忍ぶこと2分。ソーセージエッグの出来上がり。
茹でニンジンとホウレンソウのバター炒めを添え、
コーヒーとトーストでいただく。

件のソーセージ。
焦げ付くぐらい焼いたから良かったのか、
卵の相乗効果があったのか、けっこうな美味である。
もしかすると、フライにすると
さらに美味ではないだろうか。ハムカツ的な。
いくら貧乏人でも、懸命に生きていたら、
学びや気づきはあるのですよ、ね、奥さん(←誰?)。
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ひょうたんから気品

2023年10月02日 | やさぐれレシピ

バターナッツである。
ひょうたんのような形をしているこいつが
カボチャの仲間だと気づくのは、
こうして真っ二つに切ったとき。
可愛いと思いませんか。

皮を剥き茹でる。
へらで潰して、みじん切りのタマネギを入れ、
さらにかきまぜて、鍋に入れる。
牛乳を入れて10分ほど煮込む。
塩コショウにコンソメで味を調えて
バターナッツのポタージュスープの出来上がり。
なんともまろやかで滋養たっぷりな味わい。

太宰治の「斜陽」を思い出した。
没落貴族の一家の物語で、
冒頭、主人公の母がスウプをすくう場面がある。
スープではない、スウプである。以下、青空文庫から引用。

お母さまは、何事も無かったように、またひらりと一さじ、スウプをお口に流し込み、すましてお顔を横に向け、お勝手の窓の、満開の山桜に視線を送り、そうしてお顔を横に向けたまま、またひらりと一さじ、スウプを小さなお唇のあいだに滑り込ませた。ヒラリ、という形容は、お母さまの場合、決して誇張では無い。婦人雑誌などに出ているお食事のいただき方などとは、てんでまるで、違っていらっしゃる。

太宰治って、ものすごく上手いなあ文章。
って、何を偉そうにという突っ込みは甘んじて受けますが、
「スウプ」という表記はなんとも気品あふれるというか。
「ひらり」というオノマトペの使い方も天才的だと思いませんか。

なので、バターナッツの
ポタージュスウプを食しております。
と書いたら、やさぐれたおっさんでも
ちょっとは気品が滲み出ませんかね。ダメですか。ふん。
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人生熟成の朝

2023年08月30日 | やさぐれレシピ
酷暑は続くし、物価高もひどい。
世の中は「なんだかなあ」というニュースばかり。
締切も厳しいし、首も肩も背中も腰も尻も痛い。
何か心の救いになるものはないのだろうか。
と、嘆き悲しんでいたと思いねえ。

朝、ご飯を炊こうと思ったとき、
ふと炊飯器のメニューモード画面に目をやったら、
「白米熟成」というメニューがあるではないか。
いつも「白米急速」で炊いていて、
早く喰わせんかい、と生き急いでいたのだけど、
いちども使ったことのない「白米熟成」モードで炊いてみる。
急速だと34分で炊けるのだけど、熟成だと74分とな。

果たして、倍以上の時間をかけて炊いたご飯は、
それはそれは美味しくいただけたという。
先週から首ったけ(死語)になっている
トマト入りのお味噌汁もつくる。
具にはあと、ナスとチンゲイサイ、なめこを投入。
これまた信じられないほどの美味というか。あとは生卵と納豆。
刻んだネギをたっぷり投入するのも忘れない。

トマトえらい。ネギえらい。そして熟成えらい。
人生も熟成したいもんですな。
今後は寝る前に熟成モードでタイマーしておけば、
目ざめたときは桃源郷ですよ。うふふ。あはは。

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桃源郷へのショートカット

2023年08月15日 | やさぐれレシピ
暑いし、湿気もひどい。
おまけに、台風はいつまで居座るんじゃ!
原稿がちいとも進まんじゃろが! あん?

とやさぐれモードMAXだったんですけど、
あるコトをしたら、すべてが解消できたんです。
それは一体何でしょう。ふっふっふ。
コレを読んでいる貴方だけに教えてあげてもよろしくてよ。

それは今朝のこと。

てやんでえ。やってられん!
とうめきながら起き、
それにしても暑いしだるいし食欲もない。
でも何か食さないと。

ということで、ご飯炊いたら、
やっぱり味噌汁が欲しくなりましてね。
ジャガイモと人参、タマネギにワカメの
味噌汁をつくっていたんですよ。
で、ふと思いたちましてね。
冷蔵庫にあったトマトをザク切りして、鍋に投入、
煮立ったと思った瞬間に火を止め、
味噌を入れた次第なんです。

なんという美味。
トマトの酸味が味噌と合うというか。
この上ない多幸感に満たされたわけです。
やさぐれモードは一瞬で解消され、
前向きに生きていこうという気になったのでした。
おすすめですよ。トマト味噌汁。

それだけ幸せ一杯なら、
さぞかし原稿も進むだろうとお思いでしょうが、
それはまた、別の話。別ですよ別。

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人生は一片の生姜

2023年08月03日 | やさぐれレシピ
ズッキーニがあった。
2本買って、1本残っていた。
早いとこ食さないと。

ということで、輪切りにして
沸騰している鍋にぶち込む。
同時にタマネギの千切りとチンゲンサイを
適当に切ってそれも投入。
味付けはコンソメと醤油少々。

今ひとつパンチが足らないと思い、
冷凍庫にあった挽き肉を少し入れる。
コクは出るけど肉のくさみが残るので、
そうだ、アレだ、ということで
生姜をシャカシャカとおろして鍋に入れ、
ズッキーニの生姜風スープの出来上がり。

なんという美味。
ギリギリのところで生姜を入れて大正解。

人生において咄嗟の判断は、
たいてい失敗するものだけど、
料理に関しては、どんどんやるべきだと思ったりする。
するってえとなにかい?
つまりは、あんた、人生失敗してるんですか。
という突っ込みは受け付けません。受け付けるもんですか。

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栄光への脱出

2023年05月10日 | やさぐれレシピ
そういえば肉があった。
冷蔵庫を開けたら、豚肉ロースの切り身が。
どうしたものかと思いつつ、
塩とコショウをまぶし、肉を包丁の背で叩く。
とんとん。とんとん。とリズミカルに。

フライパンを熱してバターとオリーブオイル少々。
ニンニクのみじん切りを入れたあと、肉を投入。
ジュワッという音が心地良い。
そのままだと肉が縮んでしまうので、
こまめに表と裏をひっくり返しながら焼き、
茹でたニンジンにジャガイモ、
一緒に焼いたピーマンとシメジを添えて、
ポークソテーの出来上がり。

ダイコンとチンゲンサイに
油揚げが入ったお味噌汁とご飯でいただく。
やはり肉は、いい。これぞたんぱく質、アミノ酸。
せいぜい栄養を吸収して、
生きる活力のための血と肉になってくださいな。
いつも焼きそばだから、糖質過多なんですよ。
脱・焼きそばが達成できたら、脱・やさぐれ人生になりますかね。
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夕陽に赤い魚の顔

2023年03月17日 | やさぐれレシピ
冷凍で買った魚を解凍。
連子鯛(レンコダイ)というタイの仲間だ。
2匹で500円ぐらいという、タイにしてはかなり安価。
キッチンペーパーで水気をとり、塩をふり、
10分ほど置いてまたペーパーでふき、
さらにもうひと塩したところでグリルで焼く。
7分ほどしたらひっくりかえして4分ほど。
上品な甘味と旨味が詰まった白身を、
ネギとエノキ、ジャガイモを入れたお味噌汁と、
ホウレンソウのおひたしでいただく。期待通りの美味。


なんか小ぶりで可愛いので、焼く前に写真を撮る。
ふだん、魚といえば
鮭の切り身とかアジの開きとかばかりで、
たまにはこうした魚も、いい。
赤魚系はキンメダイとかキンキ、アカムツなど
美味いけど高価というイメージを払拭してくれました。
ロック貧乏、シネフィル貧乏でも食べられますよ。

連子鯛。別名キダイ。
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系
スズキ目スズキ亜目タイ科キダイ亜科キダイ属とのこと。
婚礼などの折り詰めに入ってるのは、
たいていこの連子鯛だという。小ぶりだから重宝されたんだな。
なんと雌雄同体で、雌から雄に性転換するらしい。へえ。

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奥さんだけのヒミツ

2023年02月04日 | やさぐれレシピ
ええ。やさぐれてますとも。
どうしてくれるんですか、
と空(くう)に向かって悪態をつくも、
結局は、己(おのれ)に降りかかってくる今日この頃。

ということで、冷蔵庫の野菜室をさぐると、
サツマイモがあるではないか。あとリンゴが1個。
だとしたらアレじゃ。レーズンじゃ、レーズン。
ということで、火をかけた鍋に
サツマイモを適当に切って投入。
火がとおったら、皮をむいて切ったリンゴと
レーズンを入れてぐつぐつ30秒ほど。
砂糖は入れません。以前入れたときに、
アホみたいに甘くなりすぎたので、
それぞれの素材の甘さでじゅうぶん。
ハチミツがあればいいと思ったけれど、あいにく切らしていたので、
素材そのものの力を信じてぐつぐつ。



ミルクティーなんかと一緒に
3時のおやつに最適ですよ、奥さん(←誰?)。
やさぐれた心なんか一瞬でどっか行っちまいますよ。
とひとりにやけていたのだけど、
すでに日はとっぷり暮れていたのでした。


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滋養と希望

2022年11月02日 | やさぐれレシピ
なんじゃあ、こりゃあ!

と松田優作のような叫び声を上げたのは自分です。

そうなのです。
冷蔵庫を開けたら得体の知れないモノが。
薄いオレンジ色で、ひょうたんのような形で持つとけっこう重い。
バターナッツというものらしい。カボチャの仲間ね。
買っていたのをすっかり忘れていた。これってどうやって食すの?

2秒ほど悩み、
えいやっと半分に切って、1センチぐらいの
大きさに切り、皮をむく。
沸騰した鍋にぶちこみ、10分ほど茹でる。
柔らかくなったらボウルに移し、ヘラでつぶす。
そこに、バターで炒めた合い挽き肉少々と
タマネギのみじん切りを入れてかき混ぜる。

再び鍋に入れ、水を少々と牛乳を多めに入れて煮込む。
塩コショウにコンソメを入れて味を整えたら、
バターナッツのポタージュスープの出来上がりとな。
パンとコーヒーと一緒にいただく。

おお。びっくりするぐらいの美味。
滋養たっぷりというか
やさぐれた心がじわじわと癒やされていく。
コレさえあれば人生なんとかやっていけそうです。

フードプロセッサーがあれば、
もっとまろやかにできたと思うけど、これはこれで、
無骨なスープという感じがして悪くない。

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死ぬにはまだ早い

2022年07月07日 | やさぐれレシピ
夏はズッキーニに限る。

ということで、
冷蔵庫から大きめのズッキーニを取り出し、
ほりゃあっ、という掛け声と共に(ウソです)、
包丁ですぱすぱと輪切りにし、フライパンを熱して
オリーブオイルでじゅうっと焼く。
焦げ目がついたら、ピザ用のチーズを乗せて
とろとろになったら出来上がり。


ご飯でもパンでも合います。
また猛暑がやってくるみたいですね。
すでにこの暑さで瀕死状態ですが、
夏野菜でなんとか乗り切りたいと思います。
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