悪夢を見た。
締切に追われたり、取材がボロボロだったり、
なんでそんなリアルな夢を見なくてはいけないんだ、
そう思って目が醒めたのが早朝の5時。
珍しく寝起きが悪いなと思っていたら、
胃のあたりに不快感きわまる鈍痛と
吐き気がこみ上げてきて、トイレに駆け込む。
何か悪いものでも喰ったのだろうか。
思い当たるふしがないでもない。
寝床に戻って、朦朧としていたのだけど、
朝ドラが始まる8時には目が醒め、しっかり見る。
最近、神様(宮崎あおい)の出番がなく、
この体調の悪さはきっとそのせいだと決めつけるが、
どうにも我慢ができなくなって、病院に。
病院は徒歩で10分ぐらいのところなのだけど、
歩くだけでもしんどくて、これはやばいかも、と。
病院は満員で、30分以上待たされる。
文庫本を持ってきたけれど、活字を追う力もなく、
ただひたすらベンチで呆けながら呼ばれるのを待つ。
ようやく診察となるが、
風邪でしょう。いまはお腹の風邪が流行ってるからね。
胃も痛いの? 変なモン喰ったんじゃないの?
いや、それは、思い当たるふしがないわけではないんですけど。
いつもの医薬と、吐き気を押さえるクスリを出しとくから。
そう先生は言って、3分ほどの診療が終わる。
病院の隣の薬局でクスリをもらい、家に戻る。
まったく食欲が湧かないので、とりあえずクスリだけのんで寝床に。
1時間ほど朦朧としたあと、仕事場に向かう。
メールが10通ほど来ていたので、
ゆっくりその処理をしていく。
100ページほどの校正が届いていたけれど、
それは瞬時に先送り決定。最低限の仕事をこなす。
首と肩の凝りもひどくて、
ほんと首が回らないぐらいだったので、
いつもの整体院に行く。
どうしたんですか、顔が真っ青ですよ。
整体院の先生にいきなりそう言われる。
その通りでございます。リビングデッドです。
首から肩、背中をマッサージしてもらうが痛いのなんの。
胃痛とか風邪だと体全体が硬直してしまうんですよ、
頑張って、お互いなんとか年を越しましょうね、と先生。
お互いってどういうこと? と突っ込みたくなるが、やめておく。
仕事場に戻ると、邪悪なT君がどこからともなく現れて、
胃が痛いんですか~吐き気もですか~
それはきっと変なモノを喰ったからですよ~うひょひょひょ。
思い当たるふしがないわけではないが、貴様に言われたくない。
しかし、突っ込む気力もなく、ただひたすら自分を守ることに専念する。
帰宅して、また寝床に伏せる。
明日は取材がある。回復するだろうか。
もう変なものは喰わないぞ。喰えないし。