うひょひょひょひょひょ。
ぐっ。やはり現れたか。
貴様がこんなモノを置いたのか、邪悪なT君よ。
「またまた〜自分で置いたんじゃないですか〜。
それとも、怪しい焼きそばを喰いたくてたまらず、
妄想が妄想を呼んで、具現化したかもしれませんね〜」
何が妄想だ。
焼きそばにチャーハンだと?
どういうことだ。チャーハンが入っているのか?
「おやおや〜また騙されましたね〜。
チャーハンの味だけですよ〜味〜。
あくまで焼きそばですから〜チャーハン味の焼きそばですよ〜」
意味がわからん。
チャーハンなのになぜ焼きそばなのだ。
「それはペヤングに聞いてくださいよ〜。
でも、食すれば桃源郷にまっしぐらなのは
間違いないですから〜うひょひょひょ」
頭がおかしくなってきた。
貴様のせいだ。
と叫びながら包丁を取り出し、
奴の身体を刻む。それはもう細かく。
中華鍋にゴマ油を入れて熱し、
溶き卵を入れて、玉ねぎとチャーシューの
刻んだものを投入する。
塩コショウをしながら、刻まれた奴をぶっ込んで、
火力を最大にしてジャッジャッと炒める。
「うひょ〜卵のおかげでフライパンに
くっつかないですよ〜」
今やチャーハンと化した邪悪なT君。
このあと焼きそばを投入した方がいいのだろうか。