うひょひょひょひょひょひょ。
うわっ。まさか貴様が現れるとは。
ちゃんとあちこち消毒しておいたのに、
なぜいけしゃあしゃあと現れるのだ、邪悪なT君よ。
「人を●●●●みたいに言わないでくださいよ〜。
それじゃあ、まるで××××じゃないですか〜」
いきなり四文字の禁止用語を連発したな。
何しに現れたのだ。用がないなら、あっちに行け。しっしっ。
「あれ〜そんなコト言っていいんですか〜。
世の中、得体の知れないウイルスでなんか大変ですよね〜。
だからこそ、こんなモノが出たんじゃないですか〜」
こんなモノとは「獄激辛」のコトか。
いったいどういう了見なのだ。こんなモノ。
「それはペヤングに聞いてくださいよ〜それにしても
まさかこんなモノを出してくるとは〜ただの受け狙いにしては、
タイムリーでしたね〜コレさえ食せばウイルスなんてアレですよ〜」
アレとは何だ。アレとは。
勝手な憶測でデマを流すんじゃない。
「だって、死ぬかもしれない辛さなんですよ〜。
そんなモノ食したら、さすがのウイルスもアレですよ〜。
そしたらちゃんとしたエビデンスになるんじゃないですか〜」
貴様がエビデンスなんて言葉を使うな。
そんなに喰いたいのなら、お望み通りにしてやる。
そう叫び、獄激辛ソースを
奴の粘膜という粘膜に、これでもかと塗りたくる。
邪悪なT君の体から拡散する激辛の刺激臭。
「うひょ〜まさかすべての粘膜に塗られるとは思いませんでしたよ〜
確かにウイルスは粘膜から感染しますからね〜
辛いというか痺れるというか〜粘膜がうずくうずく〜」
邪悪なT君は、阿鼻叫喚の呪詛を吐きながら、
それまで緩慢だった動きが、急にきびきびとなり、
さらにヤカンに火をかけ、焼きそばを食す準備を整えるのでした。
獄激辛ソースは、やはり代謝を良くするらしい。
ウイルスに効くかどうかは、奴が悶絶するのを待つしかないようだ。