旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

柳家小三治の会に行ってきました

2014-11-05 11:11:38 | 文化(音楽、絵画、映画)


 文化の秋に相応しく落語の会に出向いた。府中の森芸術劇場の「錦秋柳家小三治の会」で、昨年から続けている娘との「日本の古典芸能に触れよう」計画の一環だ。
 小三治も落語協会会長を降りて顧問となり、同時に人間国宝の指定も受けたようで、だんだん先が短くなり、いつ「落語などやめた」と言い出すかわからない雰囲気もあるので,機会があれば聴いておこうと思っている。隣り町のような府中でやるというので娘と出かけた。
 若手の入船亭小辰に始まり、今年真打に昇進した桂やまと、古今亭志ん好、上方からの桂吉坊と続き、トリが柳家小三治の『百川(ももかわ)』であった。ただ、何と言っても前の若手と小三治の差が大きすぎる。比較する方が悪いのかもしれないが、間の取り方、絶妙な口調…、全てにおいて別ものという感があった。(他の4人がヘタというわけでは決してないので念のため)
 小三治75歳…、いよいよ枯淡の境地に入ってきたと言えるのであろう。

             

    


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