旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

広島の土砂災害を憂う … 人は何処に住めばいいのか?

2014-08-22 11:38:18 | 時局雑感


 広島の集中豪雨による土砂災害のニュースが終日流されている。想像を絶する惨状に胸が痛む。
 30年前のことだが、広島には6年半住んだ。懐かしい地名が出てくるたびに当時を思い出す。子供3人は幼稚園から高校まで各校に通い多感な時期を過ごした。臼杵、東京に次ぐ第3の故郷だ。

 これは単なる天災だろうか? 私が住んだ当時の広島は政令指定都市になったばかりで、どんどん開発を進めていた。100万都市となって躍動感にあふれていたが、当然のことながら奥地へ奥地へ、つまり山を削り谷をさかのぼって住宅を建てていった。
 そのような都市建設がすべて間違っていると短絡的なことは言わない。しかし人類は自分の都合に合わせて自然を破壊しすぎてきたのではないか? そもそも最近の集中豪雨は「かつて経験したことのない」ものばかりだ。それが広島のような「かつて見たことのない」惨状を生み出すのであるが、そのような雨こそ地球温暖化などを通じて人類自らが作り出してきたのではないか?
 人類は自ら犯した罪の所為で、住むところまで失ってきたようだ。海岸に住めば想定外の津波が来る。山際に住めば経験したこともない雨で土砂災害に見舞われる。広大な平野を襲う竜巻の頻度も増してきた。どこに住めばいいのか? すべては自ら犯した罪による人災ではないのか?
 中でも原発事故は人災の最たるものだ。始末の仕方も分からずに使い始めた原発を、想定外の自然現象がいつ破壊するかわからない! その時こそ人間はこの地上に住むところを失うのだ。


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