旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

『ラ・ボエーム』公演から1か月 … 名場面をしのぶ

2014-08-25 13:39:05 | 文化(音楽、絵画、映画)


 先月の25日は二日間の『ラ・ボエーム』公演を打ち上げた日…、あれからもう1か月経ったのかと思うと早い。そして、いまだに顔を合わせる人から「素晴らしいオペラだった!」と好評の言葉をかけられる。フェイスブックなどを見ても、出演者たちの周辺でも話題になっているようだ。
 オペラには必ず名場面があるが、『ラ・ボエーム』も事欠かない。中でも観衆を泣かせる「ミミが息を引き取る場面」はその最たるものの一つであろう。先日も娘とO氏がビデオの編集をしながら、「やはりこのような場面になると歌手も最高の顔をするんだなあ」と話し合ってるのを聞いた。
 第1幕で、初めて出会ったミミとロドルフォが暗闇の中で失くした鍵を探す場面がある。ミミを帰したくないロドルフォは鍵を見つけるがそれをポケットにしまい見つからないふりをする。しかし暗闇の中でもミミはそれに気づいていた。
 4幕で死を間近に迎えたミミは、ロドルフォの胸に抱かれてその鍵の場面にふれる。、「愛しいあなた 今だから言うわ あなたは すぐに見つけたくせに…」と。それに対しロドルフォは、

  「僕は運命の手助けをしたのさ」

と歌い上げる。何て素敵な言葉、男らしい顔だち…、また、それを聞くミミのおだやかな表情…。


24日のロドルフォ(寺田宗永)とミミ(高橋絵里)

25日のロドルフォ(青地英幸)とミミ(稲盛慈恵)

 1幕の写真も1枚掲げておこう。お互いの紹介を終えて二人は恋に陥ちる。ロドルフォは、「麗しき貴女よ 貴女とともに僕は夢を見続けたい」と呼びかけ二人は歌う。
   「愛よ あなたの命ずるままに」
      「甘美な心に魂が震える」……

       

    


投票ボタン

blogram投票ボタン