旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

鳩山首相のブレ

2009-12-26 09:24:26 | 政治経済

 政権交代後の最初の予算案と、鳩山、小沢両氏の政治資金問題が連日紙上を賑わしている。普天間移設をめぐる日米問題を含め、新政権の方向性、特に鳩山首相の優柔不断、リーダーシップが問われ、中でもブレの問題が論じられている。

 しかし私は、普天間問題などで首相がそんなにブレているとは思わない。もともと「常駐なき日米安保」論者であり政権獲得したこの機に将来を展望してじっくり話し合おうとするのは当然であろうし、移転先についても「決めきれない」のではなくて「簡単には決めない」のではないかと思っている。従来の自民政権が決めた線上で処理するのではなく日米関係を見直す。その根底には、その程度で悪化するような日米関係ではないという確信があるように見える。
 ガソリン税暫定是率問題にしても、廃止の方針は変わらないが現下の経済情勢から税収維持は已む無し、ともっとはっきり言えばいいと思う。税収が一挙に10兆円も減ることなど予想も出来ず、時に及んでは「先延ばし」も「前倒し」も「暫定」も必要になるのは世の常だろう。「暫定の暫定」だって起こりうる。それが政治というものだろう。はっきりそういえばいいと思うが言い方が悪く優柔不断に見られているのではないか

 ただ、政治資金偽装問題はダメだ。これは文字通りブレている。旧来からの発言と全く違う。土井問題、加藤問題を追及した延長線上で自らを処理すべきであろう。司法の手に委ねたのなら、司法の判断が下った現在、「会計担当者の罪は私の罪」と認め辞めるべきであろう。
 同時に小沢幹事長の会計責任者も起訴されたし、代表と幹事長双方がこのざまでは民主党は持たないし、折角の新政権もだめになる。二人とも連れ立って身を引くべきだろう。
 首相の金銭感覚、幹事長の汚れた資金関係、いずれも「国民の目線で進める政治」には向かない。首相は辞めることになる場合、何としても幹事長も辞めさせるように「ブレない」で欲しい。
                          

 


投票ボタン

blogram投票ボタン