旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

トルコ紀行27 ・・・ 旅はみちづれ

2009-12-04 18:52:30 | 

 今までつまらない旅は一つもなかったが、特に旅の楽しさは人で決まる。つれだつ人、先々で出会った人・・・それらは旅を構成する重要な要素である。今回のトルコの旅は、JTBの定型ツアーに5人(K氏親娘とわが夫婦)で参加した。われわれ5人は何十年来の知己であるので、何に気兼ねすることなく楽しんだ。常につるんでいたし、常に二家族別々の行動もした。それは水の流れのごとく自然であり、トルコに対する目的も共有していたので、実に楽しい旅であった。

 ツアーメンバー23人の残る18人は、当然の事ながら初対面だ。8日間同じホテルに泊まり、同じ食堂で食事をし(テーブルまで全員一緒ではないが)、同じバスに乗り、同じガイドさんの説明を受けながら同じものを見て回る。当然これらの人たちといかに気が合うかが旅の気分を左右する。
 そして、日が経つにつれて少しずつ親しくなる。全ての人と親しく言葉を交わすまでは行かなかったが、それでも笑顔を交わしながらの旅である。結果は、実に気持ちのいい人たちばかりであった。途中、たくさんの日本人旅行グループに出会ったが、どのグループより我々の仲間は品格、知性、振る舞いの点で優れていたと思っている(自分を除いての話であるが)。
 M夫妻とは親しくしていただいて、帰国後も、私の撮りそこなった写真を送ってもらったりしている。旅行中一番人気は「絵美ちゃん理恵ちゃんカップル」で、二人とも天性の明るさと実にいい気立てが周囲の人を寛がせてくれた。聞けば看護師さんと薬剤師さんらしく、やはり「人につくす」優しさがにじみ出ていたのであろう。嬉しいことに、来月名古屋に行く機会に再開を約束してくれた。
 驚いたのは、S夫妻が偶然にも私のブログを既に読んでくれていたことだ。一日平均150人のアクセスしかないブログなのだ。わずか18人の初対面の人の中に、そのような方が居ようとは信じられなかった。

 添乗員大三輪さんと、現地ガイドフラットさんの素晴らしさは何度も触れた。イズミールからカッパドキアまで長いバスを安全に運転してくれた運転手さんとも言葉は通じなかったが、毎日何回も目で挨拶しながら親しく過ごした。その運転手さんの名前は「Metin Akar Cabuk Atlar Lekesi Patlar」という長い長い名前である。今まで聞いた一番長い名前で、こんな人に会えるのもまた「旅はみちづれ」のなせるところである。
                           

    
        長い長い名前の運転手さん


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