旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

茶番劇(自民総裁選)と、命をかけた戦い(イチローの200本)

2008-09-19 10:44:00 | スポーツ

 

 マスメディアに躍る文字は、殺人、強盗、詐欺、倒産・・・しかも負債総額63兆円(リーマン・ブラザーズ)など、庶民の算盤(そろばん--生活)には無い桁数の倒産などが続く。
 主食である米の汚染、中国では子供に飲ませるミルクにも毒が入っていたようだ。
 そのような中で、責任政党を自認する自民党は国民生活に目を向けるどころか、国民不在の権力争いをやっている。。そもそも「福田-麻生禅譲説」などがささやかれており(8月2日付本稿「政治家の政治と国民の生活」)、それらをカムフラージュするための劇場型選挙だ、などといわれていた。事実「麻生圧勝」の状況が生まれると、演説会に候補者が欠席するなど「空洞化」が伝えられている。
 新総裁が決まる前から、総裁の専決事項である解散の日取りが決まりそうな状況自体、選挙に勝つことだけに走り、国民生活を救う政治をやろうという姿勢など微塵も見えない。
 国のため、国民のために命をかけて戦うのが政治家ではないのか!

 一方で、イチローの「8年連続200本安打」という107年ぶりの大リーグ記録が伝えられた。実にすがすがしいニュースだ。
 この記録を心待ちにしていた私は、心からうれしかった。私は正直なところ「今年は無理ではないか?」と思い続けていた。事実イチローの発言を見ると、
 「できないかも、という恐怖心が常にあった」
 「(いつもは170本くらいからだが)今年はゼロの段階から意識した」
 「(ヒットを)欲しいという気持ちが(打撃の)邪魔をした」
など、シーズン当初から大変な重圧にたえてきたことがわかる。
 そして、200安打を逃していたら? という質問に対して、

 「オフに日本に帰りたくなくなったと思う。199で終わっていたら恐怖ですね」 (いずれも本日付毎日新聞19面)

と心情を吐露している。「199で終わっていたら・・・」と言う言葉に、私は文字通り鳥肌が立つような「恐怖」を感じた。
 ヒット1本に、まさに命をかけているのである。
                             


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