家庭菜園を始めてから毎年、イチゴを栽培している。
イチゴという植物は結構強いもんだと感心させられるのは、初夏の結実期を過ぎて放置して、
晩秋から初春まで枯れたような状態となっても春の彼岸頃には新しい葉っぱが芽吹いて実を着ける。
ただ、こうした放置農法ではだんだんと株が弱って実が小さくなるし、病気にもかかりやすくなる。
それでも、初夏には実をつけて赤く熟れて見た目にも美味そうになる。
ところが、ちょうど明日あたりが熟れて採り頃だろうという実が翌朝には何モノかに食べられている。
お隣さんの話では「イタチ」「ハクビシン」「アライグマ」と諸説、犯人らしき動物の名がでる。
しかし、獣害は真夜中のようなので正体は掴めておらず、対策はイチゴの実に手がでないようにするだけだ。
そうしたことが毎年あって、去年からイチゴの畝を金網でぐるりと取り囲んで被害はみられなくなった。
今年もそろそろ熟れてくる頃合いの前に金網で畝を囲ったので、被害はないだろうと思っていたのだが、
朝起きてみると、金網の一部が押し下げられたように歪んでいて前日に見た実がなくなっていた。
一計を案じ、金網の地面から少し上と天端に有刺鉄線をぐるりと巻いた。
これならば、金網に前足を掛けたり地面あたりの隙間を探してうろついても針に触れて退散するだろう。
「武器」といってもワナのような攻撃型ではなく防御型のもので殺すようなものではない。
いかに野生の獣とはいえ有刺鉄線の針は痛いだろう。
翌朝、被害はないものと高をくくり出勤したのだが、昼頃に家人から「食べられてる」とのlineが・・・。
これには正直なところかなり落ち込んだ。
更なる対策は、上部の解放を金網で塞いでイチゴの畝をすっぽり囲ってしまうか、が考えられるが、
そこまでお金と手間を掛けるくらいなら、イチゴ買ったほうが安いんじゃね~のとの結論に達した。
何ものかに食べられるは一粒か二粒だし・・・・
お隣さんからいただいた山椒の木を鉢植えで育てて木丈が1メートルくらいに成長した。
今時分は木の芽がわんさかと芽吹き季節の食べ物に重宝している。
が、山椒の葉っぱにも芋虫が付くのだ。
去年、葉っぱがいびつになくなっているのに気づいてよく見たら芋虫が数匹動いている。
くっそーと思い、見つけ次第に駆除していた。
先日、ホームセンターで虫取り用のプラスチックのピンセットを見つけ、「お~~これだ」と買い求めた。
意外と頑丈な作りで、これならポイポイと捕獲できると期待が膨らみ、山椒の木の近くに備えている。
毎朝出勤前に山椒の木をチェックするが、今のところ虫は付いていない。
そうしてチェックする度に我が身の内に虫のいないことに微かにがっかりする感じを覚えたのである。
なんということか。
虫が付いてた時は「このやろ、この木に付くなよ」と思っていたのに、虫取りピンセットを手に入れたら、
虫を捕獲してやろうという魂胆から虫がついていることを期待しているような心根になっているではないか。
本来、使わずに済むにこしたこたぁないはずなのに、である。
人間ってこうしたもんなんだろうな。
会社組織では「内部通報制度」を整備している。
兵庫県知事のパワハラを告発した制度である。
我が社でも制度を作って社内にも周知されている。
ある日の役員会で「内部通報がひとつもないが社内に周知されているのか」との発言、
まるで、内部通報があることを願っているかのような口ぶりであった。
年長の役員に失礼は百も承知だが、「この人はバカか?」と思わずにはいられんかった。
内部通報があるってことは社内で風通しが悪く通常ルートで指摘ができない状態だということなのだ。
健全な組織であれば、ダメなことをダメと普通に言える、そういう組織になるよう運営すべきなのだ。
内部通報がないことを嘆くって・・・これも制度作ったんだから利用がないのはオカシイという、
本末転倒の感覚なんだろうなと思う。
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