蕎麦やら、酒やら、料理やら・・・ピアノやら・・・それにしても、ドーナンダ?たむらん

趣味の蕎麦打ち、元来の酒好き、そして料理作りと仲間と一緒にわいわい、と
たまに思いつくあれこれと・・・趣味も

季節の変わり目に

2011年02月27日 17時08分50秒 | Weblog

 

「本の虫」というほどではないが、どっちかって言うと活字中毒度は高いほうだと思っている。
小学生低学年の頃、お袋が何冊か偉人伝とか世界名作的な本を買い与えてくれていた。
お袋が後に問わず語ったのは、
「自分が子供のころは貧乏で満足に本も買えず読めもできず、だから、子供には贅沢はさせてやれんでも、せめて本だけは好きなだけ読ませたい」
と思ったんだ、とか。
だから、小学生の頃は、多少なりとも子供向けの本が、せっせと読めば読み切れるくらいはあった。
結局、全部は読み切らないまま、そのうち、読書の嗜好は自分の思うままの、親の思うところからずれて行ったけど。

そんななかで、初めて自分で買った本は、たしか「星新一」の文庫本だったと思う。
ショートショートミステリーの展開と思いもよらない最後のオチがたまらなく、夢中で読んでは何冊かを買った。
後年、息子が中学生か高校生になって、星新一を読んでいるのを見て、密かな喜びを感じた。
中学生から高校生の時分は、土曜日午後は、友達と本屋へ遊びに行くのも定番のひとつになった。
郷里の鳥取では数少ない古本屋に足繁く行くようになったのも高校生の頃である。
そういえば、東京神田の古本屋街に行きたくて行きたくて、高校2年の春休みに一人で夜行列車で東京に行ったこともあった。
古本屋のうずたかく積み上げられた本の山の中から、書名にピンと感じる本を見つけ出すのが何より楽しいひとときだった。
鳥取の古本屋のオヤジと馴染みになり、本の選び方をちょっと褒められたのが嬉しくて、ちょっと背伸びした本を選んだりしていた。

さて、50歳を迎えようとしても、読みたい本が次々と目につく。
いつ読むのか、読む時間があるのか、何のための読むのか、本を収める物理的場所はあるのか、などなど、
以前ならば、よく考えもせずに買っている自分に、ここ最近、小さな疑問を感じ始めた。
そこで、ひとつづつ解決しようと、まずは、置き場所を確保しておこうと、この先再読しそうにない本、消化したと思える本、
仕事がらみのもので内容が陳腐したもの、などはどんどん処分しようと思い立った。
「買うことのほうをどうにかしよう」との発想にいたっていないのが、方向が違うだろうと突っ込まれるのは承知のうえで。
そこで、処分候補を本棚から抜き出す。

山本夏彦さんの文庫本数冊、一応全部読んでいる。
この方、何をどう書いても主張は一貫している、が、その拠り所はどうも昭和時代、しかも戦前、ネタによっては大正時代にまで遡る。
主張は分かるが、拠り所が自分には遠すぎる感じなので、全部処分。

宮部みゆきさんのミステリー、20数冊、一時期、いっとき時の経つのも忘れて夢中で読ませてもらった。
文庫本でも上下、とか上中下とか4巻で完結といった長編もある。
再読したくなったら古本屋で再調達も可能なので、全部処分。

あと、評論的な本で、主張が情緒的な内容のものなどは、処分。
ごそごそしとったら、よしだたくろうの「気ままな絵日記」なる本があった。
1972年8月発刊の初版本である。
未読である。たくろうが死んだら価値が上がるかもしれん、なんてことはおいといて、これはとっとくことにする。
理由は自分でもようわからん。

本に限らず、CDやレコード、雑誌、DVDの類に関して、ここ最近思うことは、自分の余命との関係である。
別に、余命を限られた診断を受けたわけではない。
それどころか、健康診断では、医者から
「異常はないです。ただ、あなたは善玉コレステロール値が異常に高いので長生きできますよ」
と言われて、
「ひぇ~、惚けて、垂れ流したり、徘徊したり、羞恥心も完全欠落して・・・・そんなジジイになりとうないのう」
というネガティブなことしか考えられず、あまり嬉しくないのだ。

30歳台、まして20歳台の頃は、読みたいもん、聞きたいもん、を手に入れるのに、それを読んだり聞いたり見たりする時間に限りがあるなどとは露ほどにも考えんかった。
50歳を目前にして、この先、それらを健康に楽しめる時間には昔に比べると限りがあることを感じるのである。
かといって、急に本を買うのをやめるわけでもなく、衛星放送の映画も録画してDVDに撮りためたりもしているので、
心底、有限だということを自覚した行動をとっているわけではないが。
いずれにしても、「歳」は、これから生きるうえで横目でちょっと気にしながらの要素のひとつにはなるであろうと思うのである。

豊平流そば打ち段位認定3段審査会の結果は、次回に再チャレンジとなった。
自己採点では、やっぱりなぁ~というところだったのと34人中で合格は7人という状況に、審査のハードルがかなり高いことを認識した次第。
修行も不十分だったこととも考え合わせれば、当然というところ、来年またガンバだ。


ちょい悪様:毎年のことですが、季節はちゃんとめぐり、春も近しを感じさせますね。
        ただ、また寒の戻りもあるとか、体調管理には気を抜けませんね。
        3段審査には落ちましたが、引き続き精進して、次会に備えます。

ねこまる様:球根植え付けには、おっしゃるとおりかなり遅い時期になってしまいました。
        
        食べ物の素材は良いにこしたことはないですが、過剰なまでの素材の良さへのこだわりは、私もやや疑問には思ってます。
        ただ、他のものはいいとしても、蕎麦粉だけはちょっとこだわりたいですね。
        と言いつつ、つなぎの小麦粉は、蕎麦専用とかもあるのですが、日○製粉の強力粉なんですよ、実は。

きよぽん様:それなりのこだわりと気持ちをこめたつもりの蕎麦のサービス。
        自分では、上手く美味くできたと思ったのですが、普段に蕎麦とかを食べることのない両親は、
        「ちょっと硬いのぅ」との反応、「美味しい」と言ってもらえるというのは難しいもんだと思いましたです。 

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柔らかな風

2011年02月20日 16時49分29秒 | Weblog

 
朝、通勤時に顔で感じる風や空気が軟らかくなった感じがする。
春がそこに来ているような気配を感じると、雪に閉じ込められてた殻が少しずつ開いていく心持ちである。
窓を開けて、ちょっとひんやりするものの柔らかな空気を部屋に入れてみる。
動くのが億劫で、床や机や棚に重ねていたものをしかるべき場所に整理するか、という気分になってくる。
実際は、そういう気分になるだけで、本格的には取り掛かりはしないのだけど。

土曜日、妻の実家に行って蕎麦を打ち、両親に振る舞う。
二人とも、身体の具合がよくなく外出も億劫なようで、でも、蕎麦は食べたいし、、ということで妻とその両親への孝行の真似事。
今回は、懇意にしてもらっているお蕎麦屋さんから玄蕎麦を挽きたての蕎麦粉を仕入れての振る舞い。
結果から言うと、出来上がりは全く違い、味、食感、喉越しともに美味しい蕎麦ができたと自己満足。
これで、なんとか来週の「手打ち蕎麦三段位認定審査」に臨めそうである。

春の気配を感じたからというわけでもないが、植えようと買っていた球根をやっとこさ植えた。
チューリップ、水仙、ヒアシンス、などなど、
去年までは妻がシコシコと植えていたのを、今年は自分で植えてみた、すると水やりや雑草取りやらの面倒を見る動機づけになるんだなぁと感じた次第。
これから芽が出て、だんだんと温ぅなって、葉が出て伸びて花が咲いて、どんな花壇になっていくのやら。


ねこまる様:食べるものには、極端な病的にならない程度に「こだわり」は持ちたいですね。
        最初は、少量で、良い素材、丁寧な仕事で作ること売れることに満足していたのが、評判になって儲けに走りすぎると
        ごまかしや仕事が少々荒くなっていく、ってのはよくある話のようで。
        作る人、売る人、買う人、食べる人それぞれの顔が見える範囲での商売を続けていくってのは簡単そうで、なかなか、だと思います。
        

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震える3連休

2011年02月13日 22時14分51秒 | Weblog

天気予報どおり我が家周辺はもちろんのこと、市内中心部でも雪が降り、でも、夕方には融けて消える。
三連休、やはり、なかなか事前の想定どおりにはいかず、それでもまずまずの過ごし方というべきか。

金曜日、前日までの仕事の進捗から「休日出勤せねば片付かんかのう」と思いながらも、仕事は翌週に先送りすることにした。
それでも、下調べくらいは家で、ネットででもできると思っていたところが、木曜の晩に京都にいる息子から妻にリクエストが入った。
この土日、妻は先日も行ったっちゅうのにまた宝塚観劇に行く、それに息子を同行させる算段、息子からは「呉のフライケーキが食べたい」とのこと。
あいにくと、妻は実家の両親を見舞うとる最中で、金曜日にわっしが呉までフライケーキを買いにいかんならんことになった次第。

話はあちこちと、、
実は、今月末に行われる「蕎麦打ち三段位認定審査」を受けるんで、金曜日に蕎麦打ちの練習をする。
写真は1食分程度、見た目はまぁまぁの出来、ところが、蕎麦粉が新鮮でないこともあって、蕎麦の味・食感とも、いただける代物ではなかった。
やはり、素材の良さと新鮮さは、素材が蕎麦粉、小麦粉、水だけに小細工が利かんぶん、とっても大事です。
かの蕎麦打ち名人として全国的に有名な高橋邦弘さんも、最後は自家製粉に行き着いたとのこと、分かるなぁ。
     見た目は普通の「鴨南蛮蕎麦」です。鴨肉がちーとしょぼいけど出汁はうまい、でも、蕎麦は駄目駄目です。

と、いうことで金曜日、蕎麦打ち後、フライケーキを買うためだけに呉へ往復2時間半のドライブ。(あ、残念ながらフライケーキの写真がない…)
土曜日、ひとり晩酌中、受け取った息子から「わざわざ買ってきてくれてありがとう」との電話、愛想があまりなく、ぶっきらぼうなヤツだけに、お礼コールにしばし感激。

で、土曜日の自炊メニュー、久方ぶりの料理開陳…「ブタと白菜の蒸しもの」
蒸し料理は好きなんだけど、蒸し器の段取りやらが面倒、と思っていたところティファールの電気蒸し器がチョー便利。
水入れて乗せて、タイマーセットするだけ、水からだけどすぐに蒸気が出てくる、すっごい電気代喰うとるだろうなぁと思うてしまう。

 ザルにテキトーに切った白菜と豚バラを重ねて、  蒸し器にセットして10分

 出来上がりは、皿にひっくり返して、こな感じ  ポン酢をかけて食べます。
豚バラの余分な油が落ちてヘルシー&簡単、ところどころに、レモンの輪切りを挟み込むと風味がよいようでございます。
というような、相変わらずの休日を過ごす。
明日から、またお仕事ざんす、ガンバりまっしょい。

 

ねこまる様:そうなんよね~、窮屈というわけでもないけど、ちょっとした気遣いが休まらん元になったりしてね。
        家事だけしてりゃええってもんじゃなし、家族と離れてしたいこと、やらんならんことも多々あるしね。
        ねこまるの仕事柄、人と休日が重ならんちゅうんは、よかったりよくなかったり、でしょうか。
        わっしらは、平日休みって憧れみたいなとこあるけど、それは土日休んでの話だもんね、贅沢というもんでしょうね。

ちょい悪様:インフルへの対応は面倒でんな。
        特に、会社だと、家族が罹患したら本人はピンピンでも出勤自粛せよ、などと言われて、半分、ラッキーと思いつつ、
        自分の仕事がなくなるわけでもなく先送りされて、それを当初期限どおりに上げろ、ということなので、実はラッキーでもなんでもなかったり。
        お互い、怪我・病気には、自分だけでなくて家族も含めて気ぃつけましょうやね。

チャチャじい様:なるほど~、リタイアするとそうなるんですなぁ~、傾向と対策の勉強んなります。
        「各人の信条と力量」には、自分だけじゃのうて奥方も含まれるっちゅうことですな、いやいや奥深いもんです。

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立春すぎて

2011年02月06日 15時02分10秒 | Weblog

2、3日前から気温が上がった。
気象情報によると3月下旬並の暖かさだという。
でも、3月下旬って、まだちょっと肌寒うて、日中の陽気に桜が咲いても夜はちーと寒い頃よのう、と思うと、
まだまだ、ポカポカ陽気とはいかんし、実際、朝晩は寒いでよ。
それでも、昼間に外に出て「寒いのう」という感じではないなぁ。

平日にバタバタしとると、土日、のんびりと過ごしたいなぁ、と思う。
時間の経つのも忘れて心逝くまで、ピアノの練習もしたいし、
お気に入りのBGMをかけて、ゆっくりと豆を挽いてコーヒーを入れて、ハードカバーの小説を読む。
あるいは、本やら雑誌の整理とか、撮りためたDVDやらMDの整理とか、
ところが、往々にして家事やら炊事やらで思ったことの何分の一かもできずに終わってしまう。
大きな声では言えんけど、休日に妻がいると一層その傾向が強くなる。
特段に何か気遣いせにゃいけんことやあれこれと押し付けられるわけでもないんだけど、なんとのう、ね。
部屋に引きこもって、自分のしたいことをやりたい放題やっといると、家事やら手伝いをサボっとると思わりゃせんか、
と、とっても気弱な私なのである。

だから、土曜日に妻が宝塚観劇に早朝から出かけて一日おらんかったり、
実家の両親の面倒を見に行ったりして、一人家にひきこもると何故か落ち着いたりして、、、変じゃね。

    ← 1年ほど前に行った、下関長府の功山寺の屋根、キレイじゃ。


ねこまる様:口篭もってしまうこと、あるね。
        個人の趣味や嗜好のことで、こちらに同じようなことを持ち合わせてなかったりしたら特にね。
        食べ物のことは、共通することが多いかな、とも思うけど、好みが違うと、これまた会話が途切れたりしてね。
        特にグルメと言われてウンチクのある方とは難しかったりします。

コメント (3)
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