桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ホンダ裁判

2020-07-29 | Weblog
東住吉事件はホンダ車両、アクティの燃料漏れで発生した火災事故を警察が放火殺人事件にでっち上げたものだ。そもそもホンダ社がガソリン漏れがあるアクティのリコールをするか、ガソリン漏れが起きる事実を誠実に認めていれば、東住吉事件は存在しなかったし、青木恵子さんと朴龍皓さんが20年も刑務所へ行くこともなかったのだ。
ホンダのガソリン漏れ責任を問う裁判は大阪地裁では負けた。20年過ぎると訴える権利を失う「除斥」と呼ばれる法律が適用されたのだが、青木さんは放火殺人犯人として刑務所に入れられたのだ。再審で勝ち、無実のなったからこそ、ホンダを訴えることも出来たのだし、刑務所に入れられた歳月を除斥と言われては、どこに法律の正義と道理があるのか、どう考えても社会常識に反する敗訴だった。
今日は結審で、青木さんが意見陳述をしたが、その大阪地裁判決の理不尽を訴え、裁判所の正義と道理を求める想いは、きっと高裁裁判官に届いただろうと思う。胸に染みる意見陳述だった。
それにしても、この期に及んでもガソリン漏れを否定し、まるで青木さんと朴さんの放火だと言うホンダ社の主張には呆れるし、怒りを感じる。
もし本田宗一郎が生きていたならば、こんな裁判を許したろうか❓️きっと青木さんを直接に訪ねて謝罪をしたろうし、ガソリン漏れの事実を認めてリコールもしていただろうと思う。
ホンダ社、堕ちたり‼️

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