桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

飯塚事件

2014-03-18 | Weblog
死刑再審事件の飯塚事件は、昨年、前裁判長の定年退官前に再審の可否判断が出されると思っていた。
しかし、何も動きがないままに裁判長は退官し、今日まで来たが、昨日「3月31日に決定を出す」と報道された。
俺たちの第一次再審の決定も年度末で、見事に整理されたのを思い出した。
この事件は異常が続く。
犯人にされた久間さんは、判決確定後、2年ほどで処刑された。その再審は家族によって請求されたが、審理をする裁判体には、他部の裁判長も加わり、4人で行われていた。初めから裁判長クラス2人などという話、聞いたことがない。
定年退官した裁判長は、未だに弁護士登録をしていないようだが、袴田事件で無罪を主張し、合議で負けて有罪判決を書き、やがて退官して弁護士登録をしなかった、熊本裁判官を彷彿させる話だ。
3月31日は、袴田事件の決定もあるのではないかと言われるが、同じ日にぶつけて袴田事件の陰に隠して理不尽な判断をするのではないかと危惧しているけど、もしそうならば裁判所内部は繋がり、操るモノがあると判ることになり、その点でも注目される決定になるだろう。
久間さんを死刑にしたDNA鑑定も、あの足利事件を鑑定したと同じ人たちが携わり、同じ改ざんとでっち上げが行われていたことを加えておく。

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