桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

リサとヒロト

2009-02-28 | Weblog
本家の孫娘がリサ。現代子らしい名前だね。顔はおばぁちゃん似。人形みたいな目をしてる。
昨年、里帰り時に会ったとき、オヤジが苦手で父親にも泣くリサが、いきなり俺には抱かれて泣かないと驚かれたが、久しぶりに会い、「リサ、おいで!」と呼んだらば、素直に両手を差出して来て、抱けと言う仕草。母親も祖母もビックリしていた。
可愛いよね、子供は。
昨日は雨休み。週末の都合で水戸へ来て、川上家に寄った。もう小学校から帰ったマサトもユウトもいて三人揃っていた。
もうヒロトは言葉も達者になり、普通に会話できるが、ガスのボイラーの調子が悪いと、雪の中、外に出たらば一緒に付いて来る。パンツ一枚で、「寒い!」と震えているのに、何度家に入れと言ってもきかなかった。
帰る時間になったらば「ショウジと一緒にいたい!」と言い出して離れようとしなかった。
俺は子供が大好き。自分の子供を抱いてみたいマグマが、今も胸底にあって静かな火となっている。この思いが子供には感じられて、こんなに慕われるのかも知れない。子供がいて当り前の人には無い、何かがあるのかも知れない。
人生は一方的に悪いことは無い。悲しみや苦しみには、それを補う反作用があり、必ず救われるし、補われる。俺の人生観だが、不思議に子供に慕われる喜びに安らぎを得るたび、俺は自分の人生観を確認する思いにもなる。どっかで人生の帳尻は合う。
川上から帰るとき、何時もは膝で甘えるユウトが、「抱っこ!」と言った。きっと弟に譲り、我慢していたのだろうと、力一杯抱き締めて帰った。
温かな雪の日でした。

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