桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

清水集会

2016-08-22 | Weblog


昨日は袴田事件の清水集会。何時もは、事件発生の6月に行っていたが、今年は、袴田さんの逮捕月である、今月にしたそうだ。
小川弁護士による「50年の悪意と欺瞞」と題した現状の説明があり、警察による証拠捏造の数々と、それを言い繕う検察の策謀の数々が語られた。会場からは、何度も笑い声が起きるほど、検察の主張は馬鹿げてる。袴田事件の本質を示す「味噌タンクから発見された5点の衣類と実家のタンスから発見されたズボンの共布」に付いて、その発見に関わった警察官は「違う」と語るらしくて、その証人尋問を行うように弁護団は求めているのだが、これに付いて検察は「証人の証言に付いて、弁護士は嘘を語っている」と主張するのだとか。嘘を語っているから証人尋問は必要ないと言うらしいが、蟹は甲羅に似せて穴を掘ると言うけど、検察は自分たちが嘘ばかり語るものだから弁護士も同じだと思うのだろう。
発見された金袋、雨合羽ポケットの小刀の鞘、焼けた紙幣、裏木戸問題など、総てに警察の捏造が発見されていて、小川弁護士が語った警察と検察の悪事は、もし一般人が行えば犯罪として裁かれる性質のモノだ。あれは何時だったか、清水誠先生が「布川事件は捏罪だ」と語られたことがあったけども、袴田事件も捏罪事件だ。この警察と検察の犯罪行為が罰せられなければ、袴田巌さんの被った被害は回復されないだろう。

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