桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

警察番組

2015-04-01 | Weblog
先月、テレビ各局が、揃って「警察24時何とか」という番組を放送した。
恐いモノ見たさがあるせいか、こうした警察特番は人気があって視聴率も高いようだ。
テレビで流される警察の様子は、決して、ありのままではない。取材カメラを意識した、繕った姿だが、冤罪を作ったり、国民を監視対象として行っている不法行為を知らない国民は、その仮の姿に正義と真実の幻を見て喜んでいるのだろう。そして、テレビ各局は、警察特番の視聴率に釣られて、嘘とまやかしの警察を「正義の存分」とした錯覚を、社会に振り撒いているのだ。
俺は気骨あるジャーナリストを、何人も知っているが、テレビや新聞の大マスコミこそ、この社会に幻想を作り、司法悪を生み出す元凶かも知れないと、この頃は思えて仕方ない。

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1 コメント

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マスコミ利用のプロパガンダ (警察監視委員会)
2015-04-01 20:32:24
ある県警現職警察官複数に聞いたが、夜間のパトロール中にすれ違った対向車の異常に気がついて追尾し職質をしたら、覚せい剤常習者で車内からも覚醒剤が発見されたは、ヤラセではないとしても、何十時間なんてものではなく、かなり長時間テレビクルーがつきっきりで取材して、外れの連続の繰り返しで偶々出会った千載一遇のシーンだの事。
テレビ局からしたら制作費は少なく済み、警察はタダで過大宣伝ができるという、持ちつ持たれつの関係からの産物と言えます。
頑張っている警察官が多い事は認識できますが、これらの番組で、全ての警察官が人情があり正義の人であるという幻想を抱かないで欲しい。
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