桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

誤解

2018-06-28 | Weblog
書き込みには書き込みで応えるべきだろうが、書き込み欄の使用が苦手。ブログとして書くが、2人の方にお応えしたい。
狭山事件に関して、共産党関係の組織は冷たいとあったが、これには事情があります。
狭山事件を最初に支援したのは共産党だし、共産党関係の団体だけでした。それが差別の酷い捜査が明らかになり、石川さんの無実が広がって新左翼や解放同盟も支援するようになりました。
当時は思想闘争が盛んだったころ。やがて、狭山事件は思想闘争に巻き込まれ、石川さんは闘争のシンボルになります。そして、石川さん自身もシンボルを受け入れて、やがて共産党と支援団体を非難し、支援を拒否しました。
それで残念ながら狭山事件の支援から手を引くことになりました。
もし石川さんが、当時、支援拒否して投げ付けた言葉を撤回したならば、また支援するはずですが、今のところ、修復に至らないというのが事情です。
袴田事件で犯行衣類とされた物にある血液型やDNAの鑑定は、まだ総てを行ったわけではありません。まさか何人かの血液を集めて捏造を行わないだろうという推測です。
捏造というのは、そういうモノですよね。天網恢々疎にして漏らさず。1年2カ月間も味噌に漬けた色でない衣類が、それを物語るのに、裁判官の目は疎にして漏らす粗悪品。
困ったものです。
まだまだ袴田巌さんは無実を示す証拠は沢山あります。
総ての証拠を出せ、腐れ検察!の闘いも必要です。

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1 コメント

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ありがとうございました (orange mystery)
2018-06-29 02:19:09
私が先日、質問したことにご丁寧に答えていただき、本当にありがとうございました。
共産党は決して狭山事件に冷淡ではない、むしろ元々は共産党の支援によって冤罪であることが知られるようになったということが分かりました。
いろいろな思想対立はありますが、
無実の人は無罪に。
という願いは変わりません。

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