大崎事件総会

昨日は大崎事件首都圏の会の総会だった。
大崎事件は、布川や名張事件よりも前に再審開始決定が出されたが、再審を認めると三審制を崩すなどと言う理由で覆されたのだ。
原口さんは自白もせずに取調べに耐えて無実を訴え続けた。共犯とされた人たちの自白だけで有罪にされたが、この事件は布川よりも有罪にしてはいけない事件だった。
被害者とされた人は泥酔して自転車に乗り、深い側溝に落下した事実が認められて、それに起因する何ががあって死んだようなのだ。
その何かに、この事件の真相が隠されているのだが、今日は弁護団事務局長の鴨志田裕美弁護士の話を聞いて、真相に迫る再審申し立てが出来ることを確信できまし、勝てる日がまた来る！と希望が持てた。
被害者を自宅に車で運んだ人がいる。被害者は、いわゆる常習犯の酔っ払い。地域で知られた人みたいで、運んだ人も何時もの泥酔と思って自宅に運び、寝かせたと言う。その人は、もう亡くなられて真実を聞くことが出来ない。でも、事実を積み重ねれば見えるモノがある。
酔った人を介抱した経験があれば判ろうが、酔っ払いは言うことを聞かない。被害者は評判の酒飲みで、泥酔するのは日常的だったらしいが、そんな人間が駄々をこねたらば、それは手荒く扱いたくなるだろう。被害者宅に運ぶまでに、果たして何があったのか。
運んだ家で寝床に寝かしたことになっているが、その被害者とされた人は堆肥の下から発見された。
これで事件になる。わざわざ堆肥の下に入る人はいない。誰かが入れた！
だから殺人事件とされ、その家族が皆で酒飲みの被害者に堪らずに殺したことにされた。
自白した三人は知能的に劣るとされた方で、そういう人を自白させることなどは警察にすれば赤子の手を捻るようなものだろう。足利事件の菅家さんを見れば良く判る。しかし、原口アヤ子さんは嘘は言わなかった。そして、自白した人たちの犯行だと決め付ける証拠は無いが、それでもやったと言わされてしまえば有罪になるのが日本の裁判所で、原口さんは１０年の刑期を満期になるまで刑務所ですごしたのだ。
今度の再審請求は、原口さんが８２才になることを考えれば最後の雪冤の機会になろうが、一日め早くなされ、再び開始の決定を得られるように布川事件の結果を力にしたいと、強く強く思った。