桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

可視化問題

2009-03-29 | Weblog
布川事件は、五月に新聞に意見広告を掲載する運動を始める。
その主張の一つは全面可視化せよだが、先日の新聞には、警察が試行した一部可視化に付いての発表が載っていた。
「人間関係が築けないから反対」と言うのが取り調べ関係者の総意らしい。
人間関係ねぇ。巧い言葉だけども、要は脅したりすかしたり、嘘八百を並べ立て、ごめんなさいと言わせられないから反対なんだと思うが、現状の捜査が続いてきた結果、今の検挙率になっていることに反省がないよね。
重大事件の未解決率は、本当に高くなっている。これは可視化問題とは、全く関係はないだろう。犯罪を抑止する最高の手段は、総ての犯罪者を検挙することなのだから、警察は正面から検挙率を高める方策を考えて努力をすべきだろう。
警察が可視化に反対する理由は、それなりに納得する人はいるだろうが、絶対に検挙率とは関係ないし、真に科学的捜査に進む道を阻んでいると思う。
警察は、社会の安全と平和を守る大事な組織なのだから、それに相応しく変わって欲しいと願うばかりだ。まあ無理だろうけどね。

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