桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

あぁ稀勢の里

2017-01-17 | Weblog
茨城県人ならば、誰もが相撲の稀勢の里を応援するだろうし、その未熟な精神力には呆れているのではなかろうか。
大横綱の白鵬に対して、全く見劣りなく立ち向かって勝てるのは、今の相撲界では稀勢の里しかいなかった。たびたび大事な一番で黒星を付けて白鵬の連勝を止めても来た。何度も優勝のチャンスが来たのに、そのたびに唖然とするほどに脆く負けて来た。
類い稀な地力を持つ稀勢の里だけに、その精神力の脆さを切歯扼腕する人も多いことだろう。
俺も、その一人だが、駄目だね、この力士は。
昨日の相撲など、仕切りを見ていて腹が立って来た。何だか判らないが、薄ら笑いを浮かべて、まるで取り組みが始まる緊張感がない。多分、余りに緊張し過ぎるので、意識して笑うことで緊張感を取り去ろうとでも考えたのだろうが、バカか!!としか思えない。
師匠たる親方は、これを見て、何も指導しないのか!!人生を賭け、生活を賭け、栄誉を賭けて行う取り組みだもの、緊張して当然だ。問題は、緊張したときに、どう対象すべきか?その手段を得ることだろう。あんな薄ら笑いが、何を解決すると言うのだ。相撲を馬鹿にしてるとしか思えない。俺が師匠ならば言うね、誰もが緊張する、固くなる、それが人間だ。緊張しても固くなっても良いから自分の形を作る攻めだけを考えて立ち上がれ!!とね。
稀勢の里は右まわしに左押っつけが相撲の形だ。ひたすら、その形を求めて取り組むべきなのに、不利になると長い足をバタバタさせてしまい、腰を落とす、割るという相撲の基本さえも出来ない。腰を割ると言う相撲の基本中の基本も出来ないのに大関になり、横綱をも!と期待されているのだから、素晴らしい資質を持っていると思うが、名馬伯楽を得ず、だったかなぁ。
俺が師匠ならば、もう一言、今日から毎日千回の四股を踏め!!そして腰を割る基本を身体に覚えさせはる!!だな。

36億人

2017-01-17 | Weblog
今日の新聞には、世界の大金持ち8人は、世界の下位、36億人と同じ資産を持っているとの記事があった。
凄いよなぁ。
そんなに持っていて、どうするんだろね。
俺の心配することではないけど、おかしいよな。
トランプは、自分たち金持ちひ「頭が良かった」と宣うが、確かに金儲けに長けた頭が良かったのだろう。しかし、この世界は頭が良い奴ばかりで成り立つわけではない。金儲けの下手な人もいる。正直で真面目で、それでいて不運な人がいる。
その人たちにも生きる手段として金は必要だ。あくまでも金は人生の手段でしかない。金が人間の価値を決める資本主義は、我々人類の到達点と思わない俺は、いよいよ資本主義も崩壊点に達するのではないかと思っている。
この世は人が集って存在するし、存在し得る。それを思えば、持てる者が持てない者を補う世界こそ、人類社会の到達点のはずだ。
トランプのように愛を持たない者には、愛深き人が愛を与える。トランプのように障害者を嘲笑いして、それを否定して恥じない奴には、障害者の痛みを知り、慈しみを持ち、恥を知る人が、人格的な欠如を知らしめて導かなくてはならない。人間は独りでは生きられない。
この世に産まれた人たち、総てが産まれて良かったと思う世界にするために金は使いたいし、使う世界にしたいよね。