桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

伊賀上野

2017-01-23 | Weblog







昨日は伊賀上野へ。
桑名の安いホテルからノンビリと近鉄で移動したが、あいにくの冷たい雨が降り始めた。
それで、早々にホテルにチェックインして稀勢の里の相撲を見ながら乾杯してしまった。
伊賀上野市は気になっていた街。何時かはお城を含めて見学に来たい!!と願っていたが、念願叶って来て見ると、少し物足りないような思いになったなぁ。
城は再建。まあ木造が救いで、それなりの風情があった。何よりも感動したのは石垣で、その高さは見惚れるほどだった。
今日も、小雪などの舞い散る中、少し見学して、近鉄で移動出来る奈良へ。
駅に近い場所は?と考えて橿原神宮にした。
この橿原神宮、住井すえさんの「橋のない川」で読んだが、普通に生活していた人たちを強制的に立ち退かせて明治時代に築かれた、まあでっち上げみたいな神宮だ。
広大な森の鳥居から入り、拝殿の脇の入口には「紀元二千六百七十七年」の看板。これを見ると、俺はウンザリ。日本民族の発想力の貧困さを示すようで、本当に情けない。たった二千前が、この世界の生まれた時間だなんて!?
まあ総てがでっち上げなのが天皇神話だ。いちいち目くじらを立てても仕方ない。橿原神宮、百年の神話を見て、雪が舞うなか、今日も、早々とホテルにチェックインした。