桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

専門バカ偏向脳第二彈

2013-12-10 | Weblog

大阪地裁で再審開始決定を得た東住吉事件は、今、大阪高裁で検察が猛烈に抵抗している。
東住吉事件を支援している方が語るには、「ガソリンを撒いて火を点ける実験は、弁護団のと同じ結果になった。それで再審開始決定を認めるか、と思ったらば、自然発火だとしても事件現場のような大火事にはならないことを証明する実験をしたい」と、検察は言うのだとか。
犯人とされた朴さんは、「ガソリン7リットルを車から抜き取ってポリタンクに入れ、それを車庫に撒き、ターボライターで火を点けた、それから部屋に戻り、家族と会話していると火が大きくなり、車庫に行って火を消す振りをした」とかの「自白」をした。その自白が証拠だとして有罪にされたのだ。
だとすれば、大火事になって娘さんが亡くなり、保険金詐欺殺人事件になった結果は、「大火事にはならない実験」と、どう整合性が保たれるのだろう。
検察の言うように大火事にならないのでは、娘さんは死なないことになる。そんな実験をして、何を証明するのか、唯我独尊バカ脳を持つ検察の考えも理解出来なければ、その実験を「必要性がないとは言えない」と許したらしい専門バカ偏向脳の裁判官も、俺には、全く理解出来ない。
ついでに書くと、その大火事にはならない実験をするために使うガソリンの量は、「30ミリ」だとか。
30ミリ!
ガソリンタンクからエンジンに繋がるホースからガソリンが漏れたと想定し、そのホースにある量が30ミリだから、30ミリに火を点けて実験するのだとか。凄いよね、この専門バカ偏向脳プラス唯我独尊バカ脳は。
まずホースからガソリンが漏れたならば、タンクと接続しているのだから、30ミリで漏れが止まるはずはない。自然発火を言うならば、風呂場の種火しか発火元は存在しないのだから、自然発火するまで、漏れさせなければ意味はない。
30ミリを漏れさせて、もし火が点かなければ、強制的に火を点けて「弁護団が言うようにガソリンタンクが熱せられて漏れ出し、大火事にはならない」ことを証明すると言う。
結局、30ミリのガソリンで大火事にならないことを証明し、「朴の放火しかない」と言いたいらしいが、その朴「自白」は検察自身の実験で成立しなくなったんだよ。それでも「科学的な実験結果とは矛盾しても、とにかく自白が正しくて、ガソリンを撒いた放火だ」と言いたいらしいが、これが検察の実態だ。
前検事総長が「これからは科学的証拠を大切に捜査する」などと声明したとき、この唯我独尊、嘘つき組織が変わるはずはない、と書いたが、一度犯人としたならば、何があっても有罪にしがみついて科学的証拠もねじ曲げてしまうのが、検察官という輩なのだ。
この犯罪者たちの犯す犯罪行為を罪とする法律を作らない限りは、この無法者たちの蛮行は続くだろう。
大阪高裁の米山正明さん、大丈夫かねぇ、あなたの専門バカ偏向脳も。


一般人

2013-12-10 | Weblog
昨日、安部首相が記者会見をして秘密保護法の成立による社会の懸念に対して弁明をした。
「一般人には影響はない」と言う。そう一般人ね、一般人。
でもさ、安部首相の語った一般人って、どんな人たち?
秘密保護法の成立を良し!とする人は、世論調査が発表されたけど、どの調査でも2割はいる。安部首相が言う一般人は、この2割を言うのではないのか。
自民党政治を、何があっても支持し、頑張れと支援する人には影響はないが、反対し、声を上げ、行動する人たちは「治安を乱すテロリスト、国家の存在を危うくする反逆者」になる。そして、公安警察の監視対象になる、ね。
戦前の治安維維持法は「国体を壊す共産党対策」として成立し、支配され続けた国民の無抵抗により、たちまち改悪され、総ての国民が監視されて自由を縛られることになった。
最初は「テロリスト」、 最後は全国民。
大震災対策とした支援法が、何時の間にか大震災とは無関係な事業にまで金が使われるようになったのは、どこの国?それが是正もされずに、官僚の思惑のままに無駄遣いされているのは、どこの国?
官僚が勝手に指定して運用することになる秘密保護法は、必ず国民の自由を縛ることになる。
安部首相の甘言、弁明に、ゆめゆめ騙されることなかれ。